新型iPad(2020)の発売とともに発表された、トラックパッド付キーボード「iPad Pro Magic Keyboard」。
11インチと12.9インチの2サイズありますが、両方購入し、使い込んでみました。
やはりサイズの違いにより使い勝手が異なってきますので、その辺りも含め、レビューいたします!
ご参考になれば幸いです。
ファーストインプレッション(12.9インチ)はこちら。
iPad Pro(2020)と同時に発表されたものの、発売がズレこんでいた「iPad Pro Magic Keyboard」。 2020年5月発売予定でしたが、4月17日に突如として予約開始。 もともと所有していたiPad Pro(20[…]
iPad Pro Magic Keyboard 11インチと12.9インチの違い
サイズが異なる
同じキーピッチかと思っていましたが、キーのサイズが異なります。
普通に考えたら、大きさが違うので当たり前ですね・・・笑
両サイドにあるキー、つまりEnterキー、Shiftキー、Tabキーなどが、11インチではかなり細い幅になっています。
操作していて気になるレベルです。
トラックパッドの高さも微妙に異なります。
12.9インチでも、MacBook Proに比べるとかなり小さいですが。
重さが異なる
11インチが約593g。12.9インチが約702g。
どちらも重いです。覚悟してください。
気に入った点
キーボードの使い心地は抜群
シザー式キーボード。
文字入力が楽しくなるフィーリングです。素晴らしい。
ガシガシたたいても大丈夫です。
MacBookシリーズも次々とシザー式に変更されておりますが、それも分かります。
トラックパッドも心地よい
Macゆずりのトラックパッドの性能。
Mac使いの方は、ほとんど違和感なくiOSでもトラックパッドが使えると思います。
安定感は抜群
重いだけあって、安定しています。
膝の上で使う時も、トラックパッドの横の部分を手で押さえて使えるため、とても安定します。
ようやくPCライクになった
トラックパッドがあることで、ようやく「画面にタッチ」しなくて使えるようになりました。
相当ストレスがなくなりました。
バックライトがかっこいい
ないよりは、あると便利ですし、かっこいいですね。
光量も設定で調整できますので、光らせたくない場合も問題ないです。
充電が左右どちらからも可能に
ケースを通じてiPadの充電ができるように、ケースにUSB-Cコネクタがあります。
ケースは左側、iPad本体のコネクタは右側にありますので、左右どちらからでも充電できるようになりました。
垂直で固定できる
今までのiPadカバーと異なり、垂直の状態でiPadを固定することができます。
カメラが地面に対して水平になるため、固定してのカメラ(ビデオ)が使いやすくなりました。
残念な点
重すぎる・・・
ほぼ全てのレビュー記事で書かれていると思いますので、これ以上は割愛。
しかし、Appleストアの「製品情報」に重さに関して一切記述がないのは、不親切だと思います。
トラックパッドはドラッグには向かない
トラックパッドはそんなに大きくはありません。
アプリアイコンを移動するなど、ドラッグ操作をすることがありますが、すぐにトラックパッドの端に到達してしまいますので操作できません。
ドラッグは画面タッチで行いましょう。
キーボードがテカる
手の油がつきやすいです。
拭けばキレイになりますが・・・
指がぶつかることがある
購入当初はよく頻発し、少し慣れた感はあります。
しかし、指先がiPadに当たることがあります。
画面の角度にあまり柔軟性がない
思ったよりも画面の角度は変えられません。
足組みして膝において使おうとすると、画面を真正面にできないため、相当使い勝手が落ちます。
(見づらいです・・・)
カバーは反転しない
この角度まで開くのが限界です。
360度ひっくり返らないため、タブレットとして使うのは無理です。
が、キーボードから外して使えば、そんなに不便なく使えることが分かりました。
(というより、タブレットの使い方としてはそれが正しいのか?)
外したキーボードの上にiPadを置く形で使えば、カバー代わりになります。
Macっぽくなりすぎて混乱する
ある意味「成功」なのでしょうけど、Macっぽくなりすぎているのでキー操作を誤ります。
コマンド+Qでアプリケーションを閉じようとしたけど反応ない、とか。
ついEscキーに手がいくけどキーがない、とか。
※なお、Escは「コマンド」+「.」(ピリオド)で入力することができます。
また、「設定」>「一般」>「キーボード」>「ハードウェアキーボード」>「修飾キー」で、「Esc」を割り当てることも可能です。
11インチと12.9インチの両方を使ってみて
当たり前ですが、12.9インチを使ってから11インチを使うと、かなりの窮屈さを感じます。
そもそもこの「iPad Pro Magic Keyboard」、PCライクに使用する製品です。
「11インチのPC」と考えると、小ささが分かるのではないでしょうか。
11インチと12.9インチ、数字で見るとあまり違いませんが、画面の大きさを比べるとかなり違います。
※画面の色味が異なるのは、12.9インチはブルーライトカットフィルムを装着しているためです。
モバイル用と割り切るのであれば11インチの方が取り回しはよいですが、PCライクに使いたいのに小さい、というのはイマイチな感があります。
また、膝において使う分には、12.9インチの方が横幅が広く、より安定して使えます。
ということで、自分としてはメイン使いは12.9インチになりました。
過去、iPad Pro 12.9インチ(第一世代)(ホームボタンがあるモデル)を保有していましたが、その時の使い勝手と比べるとPCライクっぷりが雲泥の差ですね。(良い意味で)
結局、誰向けの製品?
「ファーストインプレッション」でも記載しましたが、これって「誰向けの製品?」とずっと考えていました。
本当にPCとして使いたい方からすると、ソフトウェア面でNGなケースがある。(iPadとしての問題)
重さに関しても軽くない。というより、PC、Macよりも重いくらい。
値段も高い。(MacBook Airを買う方が安い。。。)
「iPad Pro」用のキーボードであり、値段もバカ高いものですので、「Pro」用であるとの認識です。
「何のPro?」と考えていましたが、一旦、自分の中では納得がいく答えが出ました。
自分が勘違いしていたのは「Pro」=「なんでもできるもの」という点でした。
そうではなく、「iPad」というプラットフォームのポテンシャルを最大限に引き出すためのもの。
Macの代わりになる必要はないのです。
値段や重さを比較する必要はないのです。
「iPad」の長所を最大限使いたい人向けの製品。
それが「iPad Pro Magic Keyboard」。
そう考えると、とてもシックリきました。
評価
評価:★★★★☆
(11インチ、12.9インチともに)
iPadで文字入力をするのであれば「iPad Pro Magic Keyboard」は必須。
そう感じるくらい、完成度は高いです。
自分はブログ、メルマガ、書籍執筆、、、など、文字を書くことが多いです。
iPadはたくさんの画面を表示することはできないため、文章を書くことにすごく集中できます。
MacBook Proと比べると、画面との距離が近いため、没入感が高いということもあるかもしれません。
(画面がキーボード寄りにあるため、距離が近くなる)
集中して文字を書きたい時はiPad Pro。
(iPadは起動が一瞬ですので、さっと書きたい時にも便利です。)
※ちなみに、その時のアプリは弊社の「Simple Memo-Ultimate-」を使っております ^^
究極のシンプルテキストエディタ iPhone, iPad, Apple Watch ダウンロードする (AppStore) 究極のシンプルテキストエディタ iPhone, iPad,[…]
また、自分は「iPadはPCの代わりにはなりえない」と考えております。
もしiPadをPCとして使おうとお考えの方は、以下の記事もご参考ください。
先日のiOS13.4のリリースに伴い、iPadでトラックパッド・マウスが正式に利用できるようになりました。 となると、当然、(再度)思いつくのが「iPadはPCの代わりになるか?」ということです。 ※以前からiPad Proは「PC[…]
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