2021年10月5日にリリースされた「Windows 11」。
無料でアップデートできるため、すでにお試しの方も多いでしょうか。
Windows11では、未だに一部のシステム/サービスでは必要となる「Internet Explorer」が「未搭載」となりました。
今回は、その影響を考えてみましょう。
Internet Explorerの終焉
Microsoftからは、かなり前からIEのサポートアウトが宣言されています。
Windows 10のIEは、2022年6月15日にサポート終了。
残り1年を切っていますね。
(MSのOSラインナップはややこしいので、一部法人向け等はサポートが続きますが。)
※2022年6月以降にWindows Updateで配布される更新プログラムを適用すると、IEが起動できなくなる予定です。
Windows 11には、前述のようにすでに「未搭載」です。
つまり、大多数のWindows端末にとっては、IEの終焉は間近、ということになります。
なぜIEが必要か?
普段はChrome、Firefox、Safariしか使わないよ、という方も多いと思います。
しかし、一部のネットバンキングや政府系サイトでは、未だにIEでしか動かないサイトがあります。
この理由は、IEにしかない技術を使ってサイトを作り込んでいるため。
セキュリティのための電子証明書を端末にインストールする時などに、IE独自の技術を使って実現しており、それがChrome等では稼働しないのです。
(他にも、IE用に画面レイアウトを作り込んでいて修正が大変、などがあります。)
弊社が利用している銀行においても、IEでないと動かないサービスがあります。
IEが終焉したらどうするの?
システム改修するのが基本ですが、間に合わなさそうなところが多い気配です。
実は、IEの次のブラウザとなる「Microsoft Edge」には「IEモード」があり、そちらで稼働できそうな感触はあります。
しかし、この「IEモード」は利用者が設定をする必要があります。(Edgeで設定をする)
結果的には動くかもしれませんが、サービス提供側としては、このアナウンスをどこまでうまくできるか、、、が一つの壁となりそうです。
システム構築当時、IEのシェアが大きかった、IE独自の技術が多彩なことが実現できた、ということが、今や大きな負債となっていますね・・・
IE専用サイトの今後の動向は注目です。
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