日経BP社主催のEXPO「日経 xTECH EXPO 2019」に参加してきましたので、そのレポートです。
ビッグサイトに訪れたのは久々ですが、広大すぎて疲れますね・・・
いくつかのセミナーと展示を拝見してきました。
「これは」と思った内容のレポートとなります。
「日経 xTECH EXPO 2019」
2019/10/09(水)-11(金)開催 @東京ビッグサイト
(自身は10/11(金)に参戦)
主に自分が理解した要約と、考察になります。
講演者自身の意図等と異なる可能性がございますのでご了承ください。
また、自分の曲解、誤認等もあるかと思います。当情報をご利用された上での損害等に責任は負いませんのでご了承ください。
なお、講演者様、講演企業様と弊社の直接の関係はございません。
ご興味やご質問がある方は、直接コンタクトください。
1. [講演]楽天経済圏支えるクラウド&データ戦略
楽天 副社長執行役員 CIO & CISO
平井康文氏
朝起きたら「まずはスマホをチェック」する人はどれくらいいると思いますか?
→73%です。
つまり、スマホが人間の207本目の骨になってきているのです。
世界経済はデジタル化してきています。
今までの工業社会は「分配して使うしかない」(1つのモノを複数人で同時には使えない)
これからの知識社会は「共有して同時に使える」(ITサービスは複数人が同時に使える)
こうしたデジタルの時代には、「個」に合致したものが非常に重要になってきます。
これからは「データアーティスト」が必要。
これは、経営に近い立場で物事が語れる人物のことである。
「リサーチ&デベロップメント」「データエンジニアリング」「データサイエンス」「データアナリティクス」といった要素を持ち、それらをうまく奏でられる人物。
奏でる=アーティスト的な感覚が必要であり、芸術の世界に近くなっていくだろう。
正直、グローバル企業における「日本法人」はもう技術が分かっていないように感じる。
海外の本社の判断・決済が必要など、リードタイムが大きすぎる。
楽天では、グローバル企業の「本社」と直接やりとりさせていただいており、そういった面でも強みが出せると自負している。
「個」が大事となる世界。(パーソナライゼーションの世界。)
しかし、日本にはまだまだ優位性があると感じている。
その一つの証拠として、日本には「マイ箸」の文化がある。
家庭で食べるときのお箸。一人一人、自分のお箸が決まっていませんか?(海外でそのような文化がありますか?)
これは、生活のベースとして、「個」を大事にする素養があるということ。
この感性を持ち、武器として戦っていけば、まだまだ日本人が価値を出していけると考えている。
楽天ツールのご紹介1:RAT(Rakuten Analytics Trader)
楽天グループサイトのアクティビティログを収集、分析するためのツール。
38億イベント/日、1.9ペタバイト/日のボリュームだそう。
他社のAnalytics製品を利用していたが、コストを下げる、自分たちの考えで色々と実装するために、内製化したツールを構築した。
楽天ツールのご紹介2:PITARI(Personalization & Targeting)
ビッグデータ分析&AB分析のようなツール。
実証テスト→最適化→結果→結果分析→フィードバックした実証テスト→・・・
のサイクルを回していけるツール。
所感
講演のタイトルに対する意味だと内容が満足だったかはさておき、、、お話自体は非常に興味深い内容でした。
特に、これからは「個」が重要となる時代。
そして、日本人はその分野でも強みを発揮していけるだろう、というお話。
自身としても必然的にそのような方向性になると感じておりますが、先日、ブックナビでご紹介した書籍でも同じようなことが語られていたことに気がつきました。(中国の先進的企業のトップが、「日本がお手本になる」と。※超訳)
これからのITサービスはさらに大きく進化し、よりデジタルの恩恵が受けられる世の中になるでしょう。 しかしその「根本となる考え方」を理解していないと、的外れなサービスばかり作ってしまい、価値あるものが生み出せないでしょう。 この書籍は[…]
ちなみに、私も起きたらスマホ(というよりAppleWatchの通知)を見る人間です。AppleWatchの方が、207番目の骨っぽいですね (^^;;;
2. [講演]「エッジコンピューティング最前線」クラウドで起きているデータドリブンビジネス
アマゾンウェブサービス ジャパン エバンジェリスト
亀田治伸氏
ソフトウェアによる価値を最大化する時代が来ている。
つまり、物理的な資源からの解放、である。
エッジ、つまりIoTの端末側で行える処理が増えてきている。
ハードウェア性能の向上もそうであるし、ソフトウェアの進化もそうである。
エッジ+サーバサイドにて連携できるサービスがAWSに次々と増えてきているので、ご利用ください。
AWSはハンズオンセミナーを実施している。
格安で利用できるので、まずは触れていただき、ビジネスで使えるかどうかの感触を得てみてください。
3. [講演]認証・ID管理最新動向(IDaaS、フェデレーション、ID連携、FIDOなど)
マジセミ 代表取締役社長
寺田雄一氏
GMOグローバルサイン トラスト・ログイン事業部 ビジネスデベロップメント
⾚坂佳威氏
かもめエンジニアリング 代表取締役社⻑
潮村剛氏
ソフト技研 ネクストセキュリティソリューション事業部 推進部 ディレクター
村上恒夫氏
※各社の製品のご紹介でした。
展示
RPA、OCR、ブロックチェーン、IoTなどを中心に遊覧させていただきました。
その中で、面白いなと思ったのがIoTをサブスクリプションで使おう、というサービスです。
お手軽な値段で試すことも可能ですので、何か試してみようかな、、、と思いました。
総括
3日目のみの参戦でしたが、かなり活況でした。
(ビックサイトは広すぎて、講演時のイスもパイプイスなので相当疲れました・・・雨模様でもありましたし。)
各社様、様々なサービスを紹介されていて、見ていて楽しいですよね。
「これならお客様にご紹介できるかも・・・」といったサービスもあり、いただいた知識を元に、価値を作っていきたいと思います。
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