【活動レポート】電子化による企業競争力強化を目指して

「日本」としてのIT戦略をしっかりと把握しておきたかった、というのと、「業務電子化の阻害要因」というテーマのキーワードに「ピン」ときて、セミナーに参加させていただきました。
そちらに参加してきたレポートです。

電子化による企業競争力強化を目指して
2019/11/22(金) @日比谷(東京)

主に自分が理解した要約と、考察になります。
講演者自身の意図等と異なる可能性がございますのでご了承ください。
また、自分の曲解、誤認等もあるかと思います。当情報をご利用された上での損害等に責任は負いませんのでご了承ください。

なお、講演者様、講演企業様と弊社の直接の関係はございません。
ご興味やご質問がある方は、直接コンタクトください。

1. IT新戦略の推進

内閣官房 情報通信技術(IT)総合戦略室 主査
北原一樹氏

「政府のIT新戦略」「デジタル・ガバメント」「オープンデータ・データ流通の推進」「重点プロジェクトの取組」「今後のIT政策の推進」についてご説明いただきました。

※IT総合戦略本部のホームページは下記となります。

2. 電子帳簿保存法スキャナ保存制度 令和元年改正内容と運用上の注意点

一般社団法人 ビジネス機械・情報システム産業協会 DMS部会 部会長
アマノセキュアジャパン株式会社
森口亜紀氏

スキャナを使って紙を電子的に保存することが認められているが、令和元年の改正で、電子保存の要件が少し緩和された。

現実的に使いやすいように改正がされており(スキャナは現行台と一体型であること、が緩和されたり)、喜ばしい改正と考えられる。

3. パネルディスカッション:業務電子化の阻害要因と解決方法を示唆する

<パネリスト>
つなぐITコンソーシアム 代表幹事
株式会社グローバルワイズ 代表取締役
伊原栄一氏

杉山会計事務所 税理士
杉山靖彦氏

リコージャパン株式会社 コンサルティング推進室
宮脇崇裕氏

キヤノンマーケティングジャパン株式会社 ドキュメントソリューション企画課
角田哲郎氏

コニカミノルタジャパン株式会社 ドキュメントマネジメントグループ
樽美康一氏

<モデレーター>
富士ゼロックス株式会社 (DMS部会 副部会長)
植松航志氏

会社が外部とやりとりする時に、紙が用いられる事が多い。
相手都合もあるため、デジタル化は困難なことが多い。

「つなぐITコンソーシアム」というものがある。
効率化するにはお互いに連携しながらやることも必要であるため、そのような場でも課題を解決していきたい。

「働き方改革に対する対策」としても、「電子化」というキーワードは上がってくる。
「紙の業務」があると自社に戻らないといけないことが多い。

(会計としての)帳簿を記帳するという観点だと、数多く発生する「レシート」をどのように捌いていくか、ということが大きな課題である。
例えばコンビニで購入、となると、さすがにEDIを使ったやり取りは現実的ではない。
紙のレシートに対してOCRを使って、、、ということは考えられるが、まだまだ難しいというのが現実であり、そもそもデジタルデータを紙(レシート)に出力し、またデジタル化して取り込む、、、といったフロー自体がナンセンス。

しかし、紙のレシートをなくすというのも現実的ではないので、JBMIA(一般社団法人 ビジネス機械・情報システム産業協会)にて「レシートに明細取込用のQRコードを印字し、受取側で電子化しやすくするのはどうか」という提言を行った。
データフォーマットも規定している。

考察

上記レポート上には内容は詳しく書きませんでしたが、自身の知識アップデートに有意義な内容でした。
また、「レシートにQRコードを印字する」というのは非常に面白いアイディアだと感じました。

普及するとかなりの生産性向上が見込まれると思いますが、

  • レシート発行側におけるQRコード対応のインセンティブがあまりない(受取側が嬉しい仕様)
  • 受取側として、QRコードで読み取ったデータを100%信じて処理してよいのか?
    (データ内容が誤っていたら誰の責任?チェックフローを作ったとしたら、どこまで効率化できる?)
  • 手書き領収書にQRコードを貼るのはさすがに厳しい(QRコードって手で書けませんし)

あたりは気になった点でした。

この手の規格は、先行者が自腹切ってでも普及させていかないと広がらないものですね。
規格は公開されていますので、弊社が発行する請求書にはお試しで付与してみようかなぁとも思いました。

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