昨年、淡路島にある高さ100メートルの巨大観音像の解体が大きな関心を集めました。
建築物とシステム。
目で見える・見えないの違いはありますが、同じように語られることも多いです。
今回のメルマガでは、巨大観音像解体を元に、システムを考えてみます。
巨大観音像のなりたち
いわゆる「バブル期」に建造された、淡路島にそびえ立つ高さ100メートルの世界平和観音像です。
観音像ブームで、旅をすると目にすることがたまにありますよね。
あれの超巨大版です。
観光などの収入やPRも見込んで建築されました。
しかし、30〜40年の経過で老朽化。
大きいだけに、倒壊といった危険性もはらんできました。
この淡路島の巨大観音像については、様々な問題が発生していました。
- 観光などの収入を見込んだが、経営不振に
- コンクリートは長年は持たない
- メンテナンスコストも捻出できないように
- 所有者がすでに死去
- 解体費をどう捻出するのか
※約8.8億円らしいです(結果的に、国が負担)
システムに置き換えても、学ぶことはたくさん
※多少こじつけもありますが 笑
目先のみの計画で実施するのは危ない、ということがよく分かります。
- 観光などの収入を見込んだが、経営不振に
構築するシステムは、将来に渡って収益を生みますか? - コンクリートは長年持たない
システム基盤は、30〜40年と言わず、5年もすれば老朽化します。
構築計画に織り込まれていますか? - メンテナンスコストも捻出できないように
システムメンテナンスコストは、想像以上にかかります。
不用意なメンテナンスコストがかからないような設計になっていますか?
メンテナンスコストは把握できていますか? - 所有者がすでに死去
発案者、設計者、構築者も、異動や退職で不在になります。
引継などの仕組みはありますか?機能していますか? - 解体費をどう捻出するのか
システム廃止にも、多額の費用がかかります。
軽い気持ちで作る・使い始めると、簡単には捨てられなくなります。
ご利用は計画的に。
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