【自宅サーバ構築2024】その2:仮想化基盤導入(Proxmox VE + RAID1)

自宅サーバ構築2024 その2:仮想化基盤の導入です。

前回の記事は以下です。

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このページでやること

  • RAID1(ミラーリング)でProxmox環境を構築
  • Proxmoxの設定

仮想化基盤はProxmox VE

コスト削減が当サーバの狙いでもありますので、
仮想化基盤にはオープンソースのProxmox VEを選択しました。

基本的には無料で使うことができます。

採用したのは、最新のVer8.2.2です。

Proxmox

Proxmox VE is an open-source server virtualization managemen…

では、構築していきましょう。

(余談)色々とハマリにハマりました・・・

RAID化に非常に苦戦しました。

というのも、先にRAID化を行い、
その上にProxmoxをインストールしないといけないと思い込んでいたのですが、
その手順がうまくいかず、ハマりました。

元々、Proxmoxインストール後にRAID化しようとしても
エラーでうまくいかず、(ルートなどがマウントされているから?)
であれば、USBメモリで起動するDebian LiveでRAID対象のM.2を使わずにOS起動。

そこでRAIDを作り、その後Proxmoxをインストールしようとしたのですが・・・

Proxmoxのインストーラが、RAIDを認識できず。
(mdadmでRAIDを作ったのですが、Proxmoxにmdadmが入っておらず、認識できず?)

他にも色々な手を考えたのですが、
結論、Proxmoxインストール時に普通にRAID1でインストールする指示ができました・・・(涙)

当たり前のようにできるのは、すごいですね。。

Proxmox VEのUSBメモリ作成

ということで、特に凝った対応は必要なく、真っ当にインストールにいきます。

まずはProxmox VEのインストーラをブート起動すべく、USBメモリに書き込みます。

公式からISOをダウンロードし、ブートできる形で作ればOKです。

色々と方法はありますが、
Windowsだと、以下のようなソフトを使うのもアリですね。

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Macだとこちらでしょうか。

Qiita

はじめにProxmox 8.1 で遊びたかったので、インストールUSBを作成する時のメモ環境MacbookPro 14 …

Proxmox VE インストール

USBメモリを挿し、UM890 ProをUSBからブート起動するようにします。

GUIでインストールできますので、あまり難しい点はないかと思います。

気をつけないといけないのは、
インストールディスクのターゲットを選択する際に「オプション」から選択する点です。

Filesystemで、様々なRAIDも選択できますので、お好みの設定にしましょう。
私はbtrfsでRAID1を組むことにしました。

ネットワーク設定なども行った後、インストールが走り、完了です。

インストール完了後、USBメモリを外してサーバを起動すると、Proxmoxが起動します。

基本的には、他端末からブラウザ接続で管理画面を操作します。
Proxmoxに設定したIPアドレス指定で、他端末から接続できます。
ポートは8006です。
例) https://192.168.0.11:8006

こちらでインストールは完了です!

Proxmox 無償版での設定

標準では、Proxmoxのライブラリアップデートは
有償のenterpriseリポジトリに接続するようになっていますので、それらをno-subscriptionに切り替えます。

※なお、以下の手順でなくとも、
管理画面の 対象のノード > アップデート > リポジトリ で、無効や追加(No-Subscription)などもできました・・・
こちらの方が楽かと。

# Proxmoxにログイン(サーバに直接ティスプレイ、キーボードを接続)
# アカウントはroot、パスワードはインストール時に設定したものです


### リポジトリの切り替え

# 既存の定義をコメントアウト
nano /etc/apt/sources.list.d/pve-enterprise.list
→ 内容をコメントアウトして保存

# リポジトリを追加
echo "deb http://download.proxmox.com/debian/pve bookworm pve-no-subscription" | tee /etc/apt/sources.list.d/pve-no-subscription.list

# GPGキーを追加
wget -qO - http://download.proxmox.com/debian/proxmox-release-bookworm.gpg | tee /usr/share/keyrings/proxmox-archive-keyring.gpg > /dev/null


# ceph.listも同様にコメントアウト
nano /etc/apt/sources.list.d/ceph.list

# リポジトリを追加
echo "deb http://download.proxmox.com/debian/ceph-quincy bookworm pve-no-subscription" | tee /etc/apt/sources.list.d/ceph-no-subscription.list

# aptでエラーがないことを確認
apt update

Proxmoxのメール設定

こちらも管理画面から操作できます。

データセンター > 通知 > 追加 > SMTP
にて、設定できます。

私は普段使用しているAmazonSESを設定しました。

「テスト」をクリックして、メールが届けばOKです。

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次回は、いよいよ仮想OSを立てていきます。

※作成中

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