ディスクのパーティションを操作したい。
普段、あまり発生することではありませんが、PC設定などを行う時に必要となることがあります。
しかし、やはりディスクそのものを操作するのは危険が伴うもの。
失敗すると、データの損失から、相当な時間を無駄にすることになります。
そんな時に活用したいのが、実績のあるソフトです。
今回は「MiniTool Partition Wizard プロ」というソフトをご紹介いたします。
※Windows用のソフトです。
確認環境
- MiniTool Partition Wizard プロ・アルティメット版 12.6
- Windows 11 Pro(21H2)
- DELL Alienware X17 R2
「MiniTool Partition Wizard プロ」とは?
ひとことで言うと「簡単に、ディスクのマニアックな操作ができる」ソフトです。
一部の機能についてはOSに付属しているツールやコマンドで実行できるものもありますが、専門知識を要しますのでかなりの危険を伴います。
「MiniTool Partition Wizard プロ」は、分かりやすいUIで、簡単に操作することができます。
執筆時点のライセンス体系は以下のようになっており、お試しできる「無料版」も用意されております。
また「MiniTool Partition Wizard」は、全世界で1億ダウンロード超え。
日本のソフトウェア販売の老舗「Vector」においても「第38回 プロレジ大賞 パーティン管理 部門賞」を受賞しております。
逆に言うと、それだけパーティション管理に困るケースがあるということでしょうか・・・
できること(機能)
ディスクの操作
ディスクの新規作成/削除/フォーマット、サイズ変更、結合や分割、コピーなどが可能です。
Windowsだと「FAT」「exFAT」「NTFS」が通常扱えるフォーマットですが、本ソフトでは「Ext2/3/4」と、Linux系のフォーマットも扱うことができます。
ディスクベンチマークの確認
ディスクの性能測定を行うこともできます。
ハイスペックマシンを入手した際は、ついついチェックしたくなるのではないでしょうか。笑
データ復元
電源断、OSクラッシュ、間違えてゴミ箱削除など、ファイルを失うケースは多々あるかと思います。
そうした時でも、ディスク上は完全に消えていないケースがあります。
ディスクをスキャンし、復元可能なファイルをリストアップ&復元することができます。
※仕組み上、必ず復元できるわけではありません。
問題修正用のWindows PEのブータブルメディアの作成
もし、PCがおかしくなり、自端末では対処しようがない時・・・
そんな時は、USBメモリやDVDなどに「修復用のシステム」をインストールし、そこから本体を修復することで解決できることがあります。
Windowsにもそういった仕組み「Windows PE(Preinstallation Environment)」という仕組みがあります。
Windows PE (WinPE)…
この機能、かなり便利です。
例えば「Windows PEのUSBディスク」を自分で作ろうと思うと、PEをダウンロードしてメディアとして作成して、、、など色々な手順が必要となります。
しかし「MiniTool Partition Wizard Pro」だと、ボタン一発です。
USBメモリを接続し、「ブータブルメディア」ボタンを押し、指示に従ってOKするだけです。
気に入った点
しっかりと日本語に対応
やはり、日本語に対応していると安心です。
特に、操作ミスが致命的な事象を起こしてしまうような当ソフトで、日本語化していることは大切でしょう。
操作確定前に、実施する内容が表示される
操作ミスは痛いですが、なるべくミスを避けられるような工夫がありました。
例えば、ディスクコピーする場合、ウィザードで設定はするものの、最終確定前に実施内容を確認することができます。
この内容を確認の上、「適用」で処理が始まります。
安心ですね。
新ハードへの移行も可能
パーティションのコピーができるということは、OSがインストールされているディスクを(新しいハードウェアに)移行できるということ。
例えば、WindowsがインストールされているCドライブを、まるごと別のディスクに移行することができるというわけです。
ディスクから異音がする、HDD→SSDにスピードアップしたい、など、ハードウェア的な要件に対応できます。
Ext4にも対応
Linux系のExt2/3/4にも対応しています。
例えば、IoTでよく利用する「ラズベリーパイ」は、Ext4で利用することが多いです。(SDカードがディスクです)
セッティング済みのディスクをバックアップしておきたい。コピーして別のラズパイでも使いたい。
そういったニーズがあります。
こうした時に、簡単にディスクコピーできるのはありがたいですね。
なお、SDカードからSDカードにコピーするには、同時にマウントしている必要があります。
(SDカードリーダーが2つ必要です)
残念な点
データ復元のスキャンには時間がかかる
ディスクをくまなく読み込みますので、サイズが大きくなればなるほど、スキャンに時間がかかります。
(ディスクそのものの速度性能にも大きく依存します)
処理の性質上、解決するのは難しい(そもそもそういうもの)かと思いますが、使用するにはそれなりの時間を覚悟する必要があるでしょう。
復元したい量にもよるかと思いますが、心情的には、1ファイル間違えて消したものが復元できるか確認したいだけなのに・・・となってしまいますね。。
しかし、ダメ元でも復元できる可能性がある、というのは大きな利点です。
※容量1TB、M.2 SSD(3800MB/s ※執筆時点、かなり爆速です)のディスクをスキャンした様子です。
復元ファイルを探すのが難しい
復元時は、パス(=ほぼ種類)、タイプ、検索での絞り込みで調べていく形です。
そもそも、パス情報なんて残っていないのかと思いますが・・・
長く使っているディスクであればあるほど、探し当てるのが大変です。
パス表示
タイプ表示
絞り込み表示
ファイラー(エクスプローラ)ではない
ディスク操作ができると、ついついエクスプローラのようにファイル単位でコピーや削除がしたくなります。
が、復元対象のファイル選択はできますが、エクスプローラのように使えるものではありません。
通常のWindowsで操作できるフォーマットは必要ないかと思いますが(エクスプローラを使えばよいだけですし・・・)、Ext4のファイル読み書きなどができるとメチャクチャ便利なのですが・・・
つい、欲が出てしまいますね。
※まあ、そういうソフトではない、と言うお話ですが。
総評
安心してパーティション操作ができるソフト。
それが「MiniTool Partition Wizard Pro」かと思います。
特に「コピー」できるのが、何より安心ですね。
備えあれば憂いなし、です。
無料でお試しもいただけますので、パーティションで困ったら、まずはお試しいただくソフトかと思います。
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