UI/UX戦略の知見を得たいなと思い、セミナーに参加してきましたのでそのレポートです。
「デジタルトランスフォーメーション(DX)、その現状と企業システムに求められるUI/UX戦略とは」
2019/11/06(水) @ベルサール神田(東京 神田)
また、公式のレポートもございますので、ご参照ください。
2019年11月6日、東京都千代田区のベルサール神田にて経営戦略実践セミナー「デジタルトランスフォーメーション(DX)、…
主に自分が理解した要約と、考察になります。
講演者自身の意図等と異なる可能性がございますのでご了承ください。
また、自分の曲解、誤認等もあるかと思います。当情報をご利用された上での損害等に責任は負いませんのでご了承ください。
なお、講演者様、講演企業様と弊社の直接の関係はございません。
ご興味やご質問がある方は、直接コンタクトください。
1. ユーザ起点のDX(デジタル変革)推進による顧客価値創造へ
南山大学 理工学部 ソフトウェア工学科 教授 工学博士
青山幹雄氏
IT業界のみならず、一般の方にも響いた「2025年の崖」でバズったDXレポート(経済産業省)をまとめられた方です。
DXレポートの内容を軸に、DXの必要性や未来をお話いただけました。
日本をしっかりとなんとかしていきたい、という想いが伝わってきました。
ITの負債は「経営負債」として認識すべき。
Googleなどが誕生してきた時代は、新しい技術を使って何かを生み出す構図だった。2010年頃から「社会問題を解決する」ことを軸に事業が生み出されてきている。(例えば、UbarやAirBnBやメルカリなど。)
社会におけるほとんどの問題は、マッチメークをどう実現するか。(マッチングをどのように行うか。)
2. DX時代のUI/UXに対する開発戦略〜未来のUI/UX開発基盤「nexacro beyond」とは〜
日本ネクサウェブ 営業本部 本部長
川西誠氏
UI/UXを効率よく開発していくための「nexacro beyond」のご紹介でした。
3. 顧客接点のコールセンターにおけるUI〜関西電力系オプテージ社のCX向上への取り組み〜
富士通 社会インフラ 第二システム事業本部 第四システム事業部 マネージャー APアーキテクト
土岐武久氏
「nexacro platform」を利用した実例のご紹介でした。
4. 企業改革を加速させるUXの磨き方
アクセンチュア デジタルコンサルティング本部 インダストリーX.0 マネジング・ディレクター
丹羽雅彦氏
UXで大事なのはそれぞれのシーンの「粒」ではなく、「一連の流れ」を捉えて考えること。
例えば「旅行」で考えると、「飛行機の機内のUXを高めるには・・・」と考えるのではなく、出発〜ホテルまでの一連に広げてみる。
そうすると、「飛行機で見ていた映画の続きがホテルで見れる」といったサービスができるのではないか、といった発想が出てくる。
今までの事業は、ビジネスで育ったものがコンシューマーに広がる、という流れだった。例えば、コンピュータはビジネスで使われ、一般人に広がっていった。
しかし、モバイルの世界ではコンシューマー→ビジネスという動きが多い。例えば、個人でiPhoneで使っているサービスをビジネスでも使っていこう、といったこと。この向きは、モバイルが初なのではないか?
ビジネスでモバイルを使っていく時も、シナリオをしっかりと作っていくべき。既存の業務アプリをモバイル化したところで、結局は使われない。業務シナリオを考え、それに適したアプリを作る。
現場も巻き込み、アジャイルで回しながらアプリを作り上げていくと、現場の人も愛着が湧いてきてアプリ構築の味方になってくれる、ということも多い。
また、こういった案件は「企業のトップ vs 現場」という構図になりやすい。それぞれの利害が異なるためだ。
それに対するキーワードは「お客さまにとって何が大事ですか?」という問い。
利害の異なる立場の人たちを解決に導ける問いだ。
「MVP(Minimum Viable Product)」という考え方がある。
「客価値があり、利益を生み出せる最小限のもの」という意味であるが、例えば、車を作るのであれば、タイヤを一生懸命作るのではなく、スケボーみたいな形でもよいので、機能を満たすようなものを作ることを優先するイメージである。
UXでも同じ話。顧客体験の一連の流れを、粗くてもよいので試してみるのが重要だと考える。
考察
UI/UX戦略は、いわゆるリーンスタートアップ的な形で作っていくのがよいのかなと感じました。
インサイトを発見し、素早く実際に経験できるモノを作り、それを検証し、改善する。
素早く対応していくには、(一般的な日本の)従来の働き方では難しいのだろうなと思います。
また、素早く対応するには色々な知見、技術が必要なことも事実。
今はITと切り離して実現できるものなどほとんどないため、しっかりとした技術力も必要。
全てを1社でまかなうことは困難ですので、専門家がコラボし、高い付加価値を持って創造していく。
まさに、そんな時代が訪れてきているのだと感じます。
そんな時代を見据え、弊社も積極的に様々な事案に関わっていきたいと考えております!
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