【活動レポート】ビジネス+ITセミナー 紙帳票の入力業務を自動化へ〜コピペ業務をゼロへ!RPAにお任せください!〜

自身でもRPAを使っているため、RPAの知見や最新情報をもう一段しっかりと把握しておこう、との想いから、「ビジネス+ITセミナー」に参加させていただきました。
ユニアデックス株式会社(日本ユニシスの子会社)様主催の無料セミナーです。
そちらのレポートとなります。

ビジネス+ITセミナー 紙帳票の入力業務を自動化へ〜コピペ業務をゼロへ!RPAにお任せください!〜
2019/09/10(火)開催 @品川

UNIADEX ユニアデックス株式会社

ユニアデックス株式会社公式サイトのイベント・セミナー「紙帳票の入力業務を自動化へ」のページです。…

主に自分が理解した要約と、考察になります。
講演者自身の意図等と異なる可能性がございますのでご了承ください。
また、自分の曲解、誤認等もあるかと思います。当情報をご利用された上での損害等に責任は負いませんのでご了承ください。

なお、講演者様、講演企業様と弊社の直接の関係はございません。
ご興味やご質問がある方は、直接コンタクトください。

1. なんでもできるRPAで自分の首を絞めないためのコツ

ユニアデックス株式会社
IT漫談家 エヴァンジェリスト☆タカハシ 高橋優亮氏

RPA化するターゲットは「小粒で面倒くさいやつ」とするのがよい。
例えば「システム間の橋渡し」「いくつかのExcelからWordで報告書作る」「Webからデータ転記する」など。

逆に、RPAではなく普通にシステム化した方がよいものも多々あるため、非効率なことをしないように注意。
「完全に定型的な業務」「ワークフロー全体を自動化したい」「100%に近い自動化をしたい」などは、システム化した方がよいケースが多い。

RPAのような技術を使って100%自動化を目指さないこと。
例外処理がすさまじいことになりメンテナンス不可能になるため、やめた方がよい。
さらに中長期的に見ると、人間の特徴である業務柔軟性が失われ、変化への対応力や問題発見力がなくなってしまう。

過去、EUC(エンドユーザコンピューティング=現場でのExcelマクロなど)が失敗したのは、ガバナンスの欠如が原因。
つまり、各々が勝手に構築・カスタマイズした結果、解読不能なコーディングや派生マクロ(野良マクロ)がどんどん生産されていき、管理不能になりメンテナンスできなくなった、というもの。
これはRPAでも発生する問題なので、要注意。

RPAを導入する際は必ず「従業員へのインセンティブ」を与えること。
時間でもお金でもその他のメリットでもよい。
RPAを導入したからクビになるかも。残業代減るかも。
こんな状態では、RPAの導入は進まない。

なお何事でも同じであるが、RPAの導入を目的にしないこと。
RPAで実現できる、RPAで実現するのが一番生産的、ということがあって初めて、RPAを用いること。

2. UiPath ご紹介および今後のビジョン

UiPath株式会社
パートナーソリューション本部 宍戸氏

UiPathとは、RPAツールを製造・販売している会社。
RPAベンダーにありがちな「日本」にイマイチ対応していない、といったことはない。
日本法人もあり、UiPath自身も日本語化対応を果たしている。

UiPathが日本を大事にしている、という理由は、UiPathのお客様の1/3は日本のお客様である、ということが挙げあられる。
UiPathの機能強化のご要望も、大半が日本のお客様からの声であり、UiPathは日本のお客様に育てていただいている、と言っても過言ではない。

UiPathは「野良RPA」とならないよう、作成したRPAを管理できる「Orchestrator」という機能もある。
管理できるだけなく、使われていないRPAも把握できるため、不要なRPAを削除していくこともできる。
(使われていないRPAが残り続けると、メンテナンス負荷が高くなっていく)

※なお、私も業務でUiPathを利用させていただいております。
小規模な事業者であれば無料で利用可能ですので、とりあえず試してみるだけでもオススメです。

自動化は単なるツールから運用とイノベーションの手段へ。AI搭載のBusiness Automation Platform…

3. RPAのさならる有効活用で注目度アップ!紙書類からのデータ抽出によるバックオフィス業務の効率化をご支援!

株式会社日立ソリューションズ
レポートソリューション部 細渕圭児氏

RPA実行の前段として、紙をスキャンしてそれを文字認識させる「OCR」機能が必要となる。
そのソリューションである「日立 活文 Intelligent Data Extractor」のご紹介。

一般的なOCR製品だと、事前に帳票フォーマットを元に認識させる位置の登録を実施したりする必要がある。
しかし、活文では『請求先=「株式会社」という文字が入っている部位を抜き出してくる』といったような設定ができ、事前準備が簡単。
さらに、複数候補があった場合、どちらを使うかを選択して内容を確定させることができる。
そして、この候補の選択は学習でき、どんどん精度を上げていくことができる。

、、、という感じの製品でした。

このような形でOCR認識させた内容をExcelデータに出力し、これをRPAで後続システムにつなげる、といった使い方イメージとなります。

4. 紙帳票の入力業務を自動化へ ライブデモ

以上の紹介をふまえた、ライブデモの実施でした。
ユニアデックス様のサービスとしてご提供されているもの、とのこと。

スキャナで請求書をPDF化し、活文でOCR文字起こし、UiPathで請求書用Excelに転記してPDFファイル化して保存。
こんな流れでした。

一連の流れはうまく動作し、数多く繰り返し実施する業務であれば多大な効果がありそうだな、と感じました。

総括

あまりご自身での紹介はありませんでしたが、ユニアデックス 高橋氏は資料に「IT漫談家」と記載されているだけあって、話のテンポもよく、とても面白くプレゼンを拝聴させていただきました。
プレゼンで有名な「TED」とはまた少し違った感触でしょうか。
(TEDは内容をしっかりと強調して伝えるプレゼン、本編は「漫談」ということもあり、楽しませるプレゼン、という感じがしました。)

当セミナーに参加した目的の1つは、OCRの精度の確認。
RPAがある程度はうまく動作する、といのはすでに自身でも利用させていただいているので認識しておりましたが、OCRの精度は正直まだイマイチとの認識。
そこに対して何か素晴らしいものが出てきていないか、との期待も含めての参加でした。

デモではバッチリと日本語文字も認識できていましたが、様々なパターンでどこまでの精度が出るかはやはり不明でした。
正直、ケースバイケースな世界だとは思いますので、やってみないと分からないのでしょう。
QAでもそういったご質問されている方がいらっしゃいましたが、ズバリの精度は答えられない感じでしたし。

ただし、100点の精度はどこまでいっても不可能(何かしらの人間のチェックは必要)だと思いますので、そのチェックや修正にかかる負荷をどこまでうまく減らせるか、そういったサービスやアプリがあるか、が一つの肝になると思いました。

また「RPA導入を目的としない」というのは至極当然の話なのですが、よく失敗してしまうパターン。(特に現場担当にタスクとして下りた瞬間、意図が正しく理解されず「目的」と化する。)
このような「そもそもどうしていくべきか」という分析・整理・解決策策定は弊社の最も得意とするところですので、真に意味のある業務効率化をお考えの場合はお気軽にご相談くださいませ。

「RPA」を使い始めるにあたっての「ツボ」をまとめた電子書籍を出版いたしました。
ぜひ、ご利用ください!

なお、アンケートに回答するとQUOカード1000円分をいただきました。ありがとうございました!(独自パッケージですね。)

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