「新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)」の機能を停止する方針が発表されました。
デジタル庁、ひいてはデジタル大臣は、こうした判断を下すのが仕事です。
アピールの仕方にもよりますが、大切なことは実施されているのではないのでしょうか。
今回は、そんなCOCOAの撤退戦を考えてみます。
何が悪かったのか
「何が悪かったのかしっかり総括し、次のパンデミックにつなぐ必要がある」と、至極真っ当なコメントをされています。
今回、悪かった点は多大にありそうです。
・開発費用、中抜き等の問題
・不必要な外野
・責任不在の体制
・スピード感と品質のバランス
・Apple、Googleの新しい試みとなる仕組み(接触通知)へのトライ
・パンデミック下での働き方
・インストールしてくれない国民
等々・・・
その他にも、関係者ならでは分かる問題もあるでしょう。
ぜひ、どちらかと言うと技術的な観点「以外」の悪かったことをきちんと振り返ってほしいものです。
とりあえずは報告書をまちましょう、なのですが、一番の致命傷は次の観点でしょう。
目的を達成できないフロー
当メルマガでも、COCOAについて何度か述べています。
その中でも、以下が致命的な問題だと考えます。
新型コロナウイルス感染症の接触確認アプリ「COCOA」。 まだ記憶にありますでしょうか? アプリアップデートへの意欲はまだあるようです。 COCOAの今後のアップデートとして、厚生労働省が高齢者や障害者にも使いやすいようにする[…]
そもそものフローが破綻している、という観点です。
COCOAに濃厚接触通知が来た時点では、もうタイミング的には手遅れなのです。。
私も濃厚接触者通知を受けたことがありますが、「今さら言われても、(感染していたら)もうばら撒いた後だわ・・・」状態でした。
目的を達成できるフローが作れていない。
システム以前の問題ですが、一番大切なことです。
デジタルなんて、所詮は目的を達成するための手段でしかありません。
撤退戦・・・
話は変わりますが、動いているものを止める、というのもまた難易度の高いことです。
全体の流れの一部を止めることで、他の業務が滞ってしまう。
COCOAからのデータを受けて、何か処理をしているシステムが動かない。
そんなことは容易に起こりえます。
拙著「情シスの定石」でも、「廃止」は難しい・・・ということを語っています。
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なお、利用者へのアンケートを実施するとのことで、COCOAのアンインストールはまって欲しい、とのことです。
※今COCOAアプリを触っていたら、プログラムソースコードを置いているGitHubへのリンクが貼られているのですね。
ちょっとびっくりしました。
そんなアプリ、見たことなかったです。
(まったく非難していません)
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