「3Dプリンター」をご存じでしょうか。
3Dモデリングデータを元に、実際に物理的なモノを作る機械です。
もっと普及すれば、、、と、夢が広がる機械です。
私も活用しており、先日、2台目に新調したところです。
今回のメルマガでは「3Dプリンター」について少しお話してみます。
※今回は、多少長文になってしまいました。
「3Dプリンター」って?
使う素材によって様々な種類がありますが、
基本的には「3Dデータを元に造形する」機械です。
熱溶解方式や光造形方式など色々な方式があり、メリットデメリットは様々です。
3Dプリンターで家を作った!みたいなお話もチラホラ聞こえてきますね。
セレンディクスは3月9日、3Dプリンターで作った住宅の1棟目が完成したと発表した。…
※将来的には、100平米の家を300万円で提供するとか・・・
工業製品と思いきや、安価な家庭用3Dプリンターも出てきています。
エントリーモデルですと、3万円を切る価格で入手することも可能です。
基本は単色での出来上がりとなりますが、カラーで造形するモデルも出てきています。
家庭用3Dプリンターの所感
一番安価な「熱溶解方式」しか使ったことがないので、そちらについてです。
仕組みとしては、「フィラメント」と呼ばれる素材を溶かしながら、プリンターがペンのように書いていき(積み上げていき)、形を完成させます。
「フィラメント」は冷えるとスグに固まりますので、形として成立するわけですね。
素材によりますが、220度くらいで溶解します。
人間としては、3Dプリント用のデータを用意し、フィラメント(リール型のカートリッジ)をセットするだけです。
後は、3Dプリンターが造形してくれますので、待つのみ!です。
所感です。
- サイズやプリント設定にもよりますが、非常に時間がかかります。
15cm四方の箱を作る場合、24時間以上かかります。
造形失敗もしやすいので、途中で失敗すると相当悲しくなります・・・ - プリントのコツをつかむまでは失敗の連続です。
プリントしやすい形や、サポートやラフトといった、造形時の補助パーツを作る設定、(プリンタによっては)動かないようにノリを塗る、など様々なテクニックがあります。 - 完成物は強固です。(普通に使えます)
数キログラムの重いモノを乗せる「柱」を作りましたが、4年ほど使っていても折れる気配はありません。
造形の仕方によっては、もっと強固にすることも可能でしょう。 - 3Dプリンターの大きさは、造形可能な最大サイズに大きく左右されます。
コンパクトにすると、やはり造形できるサイズが小さくなってしまい、活用範囲に差が出てきます。
ちょっとしたフックやケースなど、造形最大サイズが数センチ違うだけで、作れる幅に違いが出ます。 - 実現したいものに対して「完璧なサイズ」のものを作れるため、モノづくりが好きな方には最高のおもちゃだと思います。
私はよく「ケース」を作っています。 - 使いこなすには「3Dモデリング」のスキルが必要なのが敷居がありますね。
実際は無料のアプリがありますし、よほど凝った形でなければ難しいものではないのですが。
近未来への期待
3Dプリンターは、まだまだ高性能化、小型化、安価になっていくでしょう。
そうした時にネックとなるのが「3Dデータをどうするか」です。
しかし、所詮「データ」ですので、もらうことができます。
弊社でも、作ったデータは公開していこうかなと検討しています。
※サンプル的に、1つ公開しています。
実現できること スマートなペンホルダーの3Dデータがダウンロードできます。 「STL」ファイルをダウンロードいただいて、お持ちの3Dプリンターで造形してお使いください。 ※「ITの効率化ツール」というわけではございませんが、デ[…]
また、iPhoneの「LiDAR」のように、距離を計測できるパーツも普及してきています。
これらは、実際にある「モノ」を3Dスキャンすることができます。
データ化してしまえば、それを3Dプリンターでプリントできるわけです。
(もちろん、素材は3Dプリンターの素材になりますけど・・・)
そうしたインフラが整ってきたら、とても便利になっていきそうですね!
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