【メルマガ】面白い。3Dプリンターのススメ(2022年04月19日)

「3Dプリンター」をご存じでしょうか。
3Dモデリングデータを元に、実際に物理的なモノを作る機械です。

もっと普及すれば、、、と、夢が広がる機械です。
私も活用しており、先日、2台目に新調したところです。

今回のメルマガでは「3Dプリンター」について少しお話してみます。
※今回は、多少長文になってしまいました。

「3Dプリンター」って?

使う素材によって様々な種類がありますが、
基本的には「3Dデータを元に造形する」機械です。

熱溶解方式や光造形方式など色々な方式があり、メリットデメリットは様々です。

3Dプリンターで家を作った!みたいなお話もチラホラ聞こえてきますね。

ITmedia ビジネスオンライン

セレンディクスは3月9日、3Dプリンターで作った住宅の1棟目が完成したと発表した。…

※将来的には、100平米の家を300万円で提供するとか・・・

工業製品と思いきや、安価な家庭用3Dプリンターも出てきています。
エントリーモデルですと、3万円を切る価格で入手することも可能です。

基本は単色での出来上がりとなりますが、カラーで造形するモデルも出てきています。

家庭用3Dプリンターの所感

一番安価な「熱溶解方式」しか使ったことがないので、そちらについてです。

仕組みとしては、「フィラメント」と呼ばれる素材を溶かしながら、プリンターがペンのように書いていき(積み上げていき)、形を完成させます。
「フィラメント」は冷えるとスグに固まりますので、形として成立するわけですね。
素材によりますが、220度くらいで溶解します。

人間としては、3Dプリント用のデータを用意し、フィラメント(リール型のカートリッジ)をセットするだけです。
後は、3Dプリンターが造形してくれますので、待つのみ!です。

所感です。

  • サイズやプリント設定にもよりますが、非常に時間がかかります。
    15cm四方の箱を作る場合、24時間以上かかります。
    造形失敗もしやすいので、途中で失敗すると相当悲しくなります・・・
  • プリントのコツをつかむまでは失敗の連続です。
    プリントしやすい形や、サポートやラフトといった、造形時の補助パーツを作る設定、(プリンタによっては)動かないようにノリを塗る、など様々なテクニックがあります。
  • 完成物は強固です。(普通に使えます)
    数キログラムの重いモノを乗せる「柱」を作りましたが、4年ほど使っていても折れる気配はありません。
    造形の仕方によっては、もっと強固にすることも可能でしょう。
  • 3Dプリンターの大きさは、造形可能な最大サイズに大きく左右されます。
    コンパクトにすると、やはり造形できるサイズが小さくなってしまい、活用範囲に差が出てきます。
    ちょっとしたフックやケースなど、造形最大サイズが数センチ違うだけで、作れる幅に違いが出ます。
  • 実現したいものに対して「完璧なサイズ」のものを作れるため、モノづくりが好きな方には最高のおもちゃだと思います。
    私はよく「ケース」を作っています。
  • 使いこなすには「3Dモデリング」のスキルが必要なのが敷居がありますね。
    実際は無料のアプリがありますし、よほど凝った形でなければ難しいものではないのですが。

近未来への期待

3Dプリンターは、まだまだ高性能化、小型化、安価になっていくでしょう。

そうした時にネックとなるのが「3Dデータをどうするか」です。
しかし、所詮「データ」ですので、もらうことができます。

弊社でも、作ったデータは公開していこうかなと検討しています。

※サンプル的に、1つ公開しています。

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3Dプリンタ用データ ペンホルダー

また、iPhoneの「LiDAR」のように、距離を計測できるパーツも普及してきています。
これらは、実際にある「モノ」を3Dスキャンすることができます。

データ化してしまえば、それを3Dプリンターでプリントできるわけです。
(もちろん、素材は3Dプリンターの素材になりますけど・・・)

そうしたインフラが整ってきたら、とても便利になっていきそうですね!

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