先日、NTTドコモで29時間におよぶ通信障害が発生しました。
私のドコモ系 格安SIMにおいても、一時的に「圏外」となる事象が発生しました。
その後も、電波が2/4本状態が続きました。
こうした時の「備え」について、考えてみます。
発生事象
2021年10月14日 17時頃から、通信がうまくできなくなる事象が全国的に発生しました。
原因は「設備の処理能力を超えたから」でした。
当日、設備切り替えの作業を実施。
作業中に想定外の事象が発生したため、予定通り、元の設備に戻したそうです。
元の設備に戻したため、設備に接続する端末についても元に戻す必要があります。
位置情報を登録する端末20万台が、旧設備に対して接続しなおす必要がありました。
実施したところ、旧設備では一度に集中した処理が耐えられず、なんども再接続要求が続発。
結果的に、ネットワーク高負荷が続き、それがネットワーク全体へと波及していったようです。
対策は?
当該事象に対する采配防止策などは実施していくことでしょう。
それは現場のプロにおまかせしましょう。
しかし、根本的な問題は「インフラは止まることがある」ということです。
2018年12月にも、ソフトバンクで大規模通信障害が発生しました。
日本のモバイルネットワークに関しては、NTTドコモ、au、ソフトバンク、楽天と、4つも存在します。
使えない時があると考え、複数のキャリアを使える状態にしておくことが、一番簡単な対策かと感じます。
最近のスマホはデュアルSIMであることも多いため、実は簡単に2回線使うことは実現することができます。
※もちろん、違う電話番号となるのは仕方ありませんが、メール、チャット、TV電話など、データ通信さえできれば大抵はフォローできるかと思います。
インフラの二重化
昨今はインフラが巨大になりすぎて、大規模障害が発生しています。
モバイルネットワークもそうですが、企業サービスを提供する、という点では、
AWS、Google Cloudといったクラウド基盤、コンテンツ配信サービス(CDN)といった「超大規模」なインフラでも、一時的なサービス停止が発生しています。
本当にどうしても止められないようなサービスは、利用するインフラ自体を二種類以上にする、という対策しかないのかもしれません。
日々の便利な生活は、テクノロジーの相当な積み重ねの上で成り立っているのだ、とあらためて感じますね。
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