【メルマガ】COCOA、何がしたいのか・・・(2021年09月14日)

新型コロナウイルス感染症の接触確認アプリ「COCOA」。
まだ記憶にありますでしょうか?

アプリアップデートへの意欲はまだあるようです。

COCOAの今後のアップデートとして、厚生労働省が高齢者や障害者にも使いやすいようにする方針を発表しました。

接触確認アプリ ウェブアクセシビリティ方針を掲載しています。…

アクセシビリティ対応を行うことについて否定はしませんが・・・

COCOAの存在意義は?

もはや、そもそも論のところで問題があると感じます。

スマホを活用し、コロナ陽性者と接触していた場合、接触した可能性がある旨が通知されるCOCOA。
ないよりあった方がよいとは思いますが、もはや「意味あるのこれ?」状態と言い切ってよい状況でしょう。

それは「そもそも目的を達成できる作りになっていない」と感じるためです。

COCOAの目的は「感染拡大の防止」にあります。

では、どういうケースに効果があると考えられるでしょうか。

ご本人が体調が悪くなった(=陽性の疑いあり)の場合。
こうした場合は、一般的に「外出を控える動き」となるでしょう。
その時点で、感染拡大を防ぐような動きをとることができます。

そう考えると、有意義なケースは下記が考えられます。
「無症状だけど感染しているかも」

この場合は、COCOAで通知を行い、感染拡大を防止する動きを取ってもらうことで感染拡大を防ぐことができます。

破綻しているフロー

そのためには、いかにスピーディーに陽性接触者に通知して、認識してもらうことが大切だと考えられます。

しかし、陽性者がCOCOAを通じて接触者に通知するには、以下の手順が必要となります。

体調が悪くなった
-> PCR検査を受ける
-> 陽性と判明する
-> 保健所から連絡が来る
-> COCOA登録番号の発番を依頼する(※)
-> 保健所から番号を受領する(※)
-> COCOAに登録する(※)
-> COCOAで接触していた対象者に通知がいく
-> (通知を受けた人が認識し、感染拡大防止行動を行う)

※当然、このタイミングは生死をさまよっている可能性があります。

通知されたタイミングでは、もはや発症しているか、バラ巻き終わった後ですね、、、

正直、多くの方が真面目にアプリを使っていたとしても、目的は達成できないと言えます。

やるべきことは、目的を達成できるフロー作りからだと考えます。

デジタルを使おう、以前のお話

デジタル活用は、あくまで手段の一つです。
「そもそもの目的は何か」が最重要です。

これは、COCOAに限った話ではありません。
ビジネスにおいても、その他においても大切なことですね。

私においても、デジタルに関して「これをやってみたい」といったお話をいただくことは多いです。

しかし、そもそもの目的を伺うと、「それをやるのにそのデジタルは必要?」ということもあります。
素直に依頼を受けることが会社の売上としてはよいのでしょうけど、そういった動き方は私にはどうも性に合いません。。
(無駄なことキライ)

世の中、「DX」といったことが叫ばれていますが、「デジタルに固執」する必要はないと考えます。
まずは難しいことを考えずに「目的は何?」を常に意識しましょう。

たわい無い雑談レベルからお話をお伺いすることは可能ですので、お気軽にお問い合わせくださいませ。
この手のお話の雑談だけでも、大好きですので。笑

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