【製品レビュー】眼精疲労の切り札!電子ペーパー(E-Ink)ディスプレイ「BOOX Mira」(13.3インチ)

最近、目の疲れが強くなり、なんとかせねば・・・と感じ始めました。
(体調にもよります、、、)

そこで、前々から気になっていた電子ペーパー(E-Ink)ディスプレイ「BOOX Mira(13.3インチ)」を購入してみました。

電子ペーパー(E-Ink)は元々大好きで、様々な端末を手に取ってきました。
海外から取り寄せ購入したものもあります。
Kindle端末(複数)に始まり、Rakuten Kobo、BOOX Nova2、SONY DPT-CP1/RP1、SONY 電子リーダー、reMarkable 等々・・・
ラズパイでも電子ペーパーパネルを使って、情報表示パネルを作ったくらいです。

Gloria, Limited

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「BOOX Mira」(13.3インチ E-Inkディスプレイ)

Kindleのように「機能を持った単体で使える端末」ではなく、純粋に「電子ペーパーディスプレイ」として製品になったのが「BOOX Mira」です。

ですので、Windows、Mac、Linux、iPad、Androidなどの外部ディスプレイとして使用します。

気に入った点

目に優しい

「E-Ink」の最大の特徴であり、液晶ディスプレイに勝るポイントはココでしょう。
むしろ、言い過ぎかもしれませんが、アピールポイントはこの点のみでしょう。

実際は液晶ディスプレイと併用しての利用(複数の外部ディスプレイを利用)となりますが、
明らかに眼の疲れがマシになりました。
※文章作成など、できるだけ当ディスプレイを使って作業をするようにしています。

眼精疲労にお悩みの方にはぜひお試しいただきたい一品です。

リフレッシュモードの選択が決め手

使い勝手を大きく左右する設定。
それがリフレッシュモードです。

「Spped Mode」「Text Mode」「Read Mode」「Video Mode」があり、かなり画面の挙動・見え方が変わります。

※おそらく「Image Mode」は「Speed Mode」の設定値違いだと思われます。

※画像は専用ソフトのものですが、本体でも設定変更可能です。

フロントライト、暖色モードあり

電子ペーパーは、基本的には照明などの反射で見ます。(紙の本を読むのと同じ)

そのため、暗めの環境(夜とか、照明が暗い場所とか)では見づらくなるのですが、その対策として、フロントライトがついています。
(画面自体が明るくなるイメージです)

色温度を変える機能もありますので、「見やすさ」に関してはお好みの状態を探りながら設定していく形ですね。

コントラストなども変えられますので、表示する内容によって調整することが可能です。

文章のタイピングはストレスなし

超スピードでタイピングできる方ではない限り、ほぼ遅延は感じないと思います。
(液晶ディスプレイと見比べると違いは分かります)

マウスカーソルの動きはややぎこちない挙動になりますが、個人的には許容範囲内です。
コピペするために文字範囲を選択するなど、特に支障はありません。

当記事も「BOOX Mira」上で書いています。

※なお、マシンスペックが低いと、応答速度が遅くなることがあるようです。
4K出力&HDMI接続がオススメとのことですが、私の環境ではUSB-Cでまったく問題ありません。
(手元のマシンは基本的にハイスペックということはありますが・・・)

ブラウジングが普通にできることに驚き

電子ペーパーはは、高速での画面の書き換えが苦手です。
そのため、ブラウジングなど、表示内容がすぐに変わるような使い方は苦手です。
(電子書籍など、表示があまり変わらないものに適しています)

しかし、「BOOX Mira」は(ストレスにならない範囲で)ブラウジングが可能でした。

もちろんYouTubeなど動画の再生は無理があり、さらにグレースケールではありますが、
文章を読むなど、調べ物レベルですと全く問題ありません。

ブラウジングも「BOOX Mira」上で実施することが多くなりました。

BOOXのAndroidタブレットはいくつか使用したことがあり、その当時は「使い物にならない」レベルでしたが、それを考えると凄い技術進歩です。

※「電子ペーパースマホ」とかないかなぁ・・・と興味が出てきました。笑

USB-C1本で使えるのは秀逸

USB-Cか、Mini HDMIのどちらかで接続することができます。

USB-Cの場合、本体側が給電に対応していれば、ケーブル1本で使うことができます。
(Mini HDMIの場合は、別途、USB-Cで給電が必要です)

やはり、ケーブル1本で使えるのはかなりスマートですね。

電子ペーパー特有の問題、残像への対処もGOOD

電子ペーパーをお使いの方であれば、ご存じの「残像」。
前の描画が残る現象のことで、キレイにするには「画面をリフレッシュ」する必要があります。
(全て再描画する形ですね)

残像が発生するのは仕方ないので、リフレッシュする必要がありますが、しっかりと「物理ボタン」としてリフレッシュできるようになっています。

ディスプレイ前面に、専用ボタンとして存在しています。
(さすが、分かってますね・・・!)

また、リフレッシュ自体も非常に高速です。
1秒かかりませんので、パッと画面がキレイになる、といった印象です。

※なお、後述の専用ソフトウェアで設定すれば、キーボードショートカットでリフレッシュ指示をすることも可能です。

専用ソフトウェアで、さらに快適に

Windows、Mac、Linuxであれば、専用の「BOOX Mira」アプリがあります。

インストールすると、ソフトからディスプレイを操作することができます。

また、各種操作のショートカットキーが設定できますので、本体に手を伸ばさなくても快適にディスプレイを操作することが可能です。

VESAマウント可能

75mmのVESAマウントに対応しています。
アームに取り付けられるのはよいですね。

ただ、固定して使うことを考えると・・・画面が少し小さいかなと思ってしまいますね。

最低でも19インチくらいは欲しいところです。

集中力アップ?

これは個人的な意見ですが・・・

液晶ディスプレイを見て仕事をしている時に比べて、集中力がアップする気がします。
それだけ「色の情報」や「光っていること」は気が散るものなのでしょうか。

文章を書く時など、集中してアウトプットを行いたい時にはかなり適していると感じます。

残念な点

端末やOSとの相性問題があるかも?

MacBook Pro(M1 Max)

結果的には、安定していますが、多少ハマりましたので残しておきます。
※おそらく自分の繋げ方が原因・・・すいません。

購入当初、接続の配線を色々と試していたのですが、電源が落ちてしまう動作に悩まされました。

環境的には、Thunderbolt Dockを(Dockが2台)介して、外部ディスプレイ4台を接続しています。
それぞれのDockで外部ディスプレイ2台ずつしか出力できないのですが、(おそらく)間違えて1つのDockに3台接続したのが原因か、正しく2台ずつの接続にしても「定期的(1分くらい)に外部ディスプレイの接続が解除される->再接続される」を繰り返す挙動に。

マシンを再起動しても治らず。

色々と試した結果、間違えた接続を「していない方」のThnderbolt Dockの電源をオンオフすることで解消しました。

メインマシンで使い物にならないところですが、それ以来、再発はしていません。
(よかったです・・・)

DELL Alienware X17 R2(Windows11)

しばらく使いましたが、特に不具合は発生していません。

Galaxy Z Fold3 / Galaxy Tab S8 Ultra(Android)

デスクトップモードである「Samsung Dex」として外部ディスプレイを使おうとすると、外部ディスプレイが落ちて使えませんでした。
何度やっても表示できません。

ミラーリングだと使えましたが、一部の挙動において外部ディスプレイが落ちる(そして再接続される)事象が発生しました。
(ほぼ再現します)

  • ホーム画面を横に移動すると落ちる
  • 特定のアプリのハンバーガーメニューをタップすると落ちる

iPad Pro(2018、10インチ)

ミラーリング表示はできるのですが、「BOOX Mira」側でのタッチ操作が反応しませんでした。

ケーブルなどとの相性問題がある、とのことですが、iPadで使う予定はないのでそれ以上は試していません。

表示内容によっては画面がチラつく

Macでの事象です。

メニューバーなど、随時表示が変わるような部位があると、その周辺のある程度の領域が一緒にチカチカと変わります。

たとえば、メニューバーの時刻表示で秒まで表示すると、毎秒表示が変わるため、そのタイミングでチカチカします。(秒表示を消すと、解消します)

なお、これは「BOOX Mira」をテキストモード表示にすると発生しませんでした。使い方の工夫でなんとかなるかもしれません。

※極論、チカチカしていても気にしなければよいのですが・・・
「BOOX Mira」への負荷も少し気になるところです。

縦向きでも使いたいが・・・

サイズ感からすると、ブラウジングなど縦向きで使うのも便利です。

しかし、ディスプレイの両サイドにボタンがあり、縦向きにするとどちらかのボタン操作がしづらくなります。

(左側)

(右側)

また、付属のケースでは対応できないため、机から少し浮くようなスタンドが必要になります。

付属ケースがちょっと微妙

持ち運び&スタンド化できる専用ケース付きです。

一見優秀ですが、使い勝手は微妙です。。

  • 角度調整ができない
  • 横置きのみ
  • やや不安定

私は、ありもののスタンドをとりあえず使っています。

持ち運ぶ時の画面保護はバッチリですので、持ち運び用と考えると秀逸です。

前面は完全にカバーできます。

裏面はマグネットで装着。
ネジ穴はVESAマウント用の穴です。

折り返して立てるわけですが、少し安定性に欠けます・・・

固定ディスプレイとしての利用を考えると、端子は背面に欲しかった

モバイルディスプレイとして考えると、各種端子は側面かもしれません。

しかし、固定ディスプレイとして考えると、端子は背面がよかったですね。
※見た目の問題です。

こんな感じのケーブルを使って、少しはスリムにしています。

電子ペーパーディスプレイ単体では、業務は難しいかも

ディスプレイが当機のみだと、さすがに厳しいと感じます。
(ノートPCなど、「本体画面+当ディスプレイ」であれば問題なし)

やはり色情報がない(グレースケール)、高速・細かな動きは苦手、と、作業によっては使い物にならないと思います。

しっかりと特性を理解し、用途を考えて使う製品です。

ペンには対応していない

手元で使える電子ペーパー、ということで、「ペンで書きたい」という欲が出てしまいます。笑

専用ペンなどは「ない」ようですので、少し残念です。

タッチパネルではあるので、無理くり何かのペンは使えるでしょうけど、、、

値段が高い

そういうもの、なので言っても仕方ありませんが、、、
それでも、書かないわけにはいかない値段です。

13.3インチのモバイルディスプレイで、約10万円します。2~3万円くらいで4Kモバイルディスプレイが手に入る中、さすがに高すぎます。

よく、iPadが買える値段、とも言われますね。。

その他、いろいろ

ダークモードとの混在に注意

WindowsやMacなど、OS標準で(ノーマルモードと)ダークモードがあります。
ソフトによっては個別にOS設定と異なる表示にできることもあり、そもそもダークモードに対応していないソフトもあります。

しかし、こうした混在には注意です。

「BOOX Mira」では、コントラストを変更することができます。
ただし、ノーマル(白地)とダーク(黒地)が混在すると、適切な設定が真逆になります。
(大抵は、最大か最小に設定した方が見やすいため)

ノーマルにするかダークにするか、できるだけ統一しておいた方が使い勝手がよいです。

※端末横のスライドボタンで設定変更すればよいですが、何度もやるのはやっぱり手間ですよね。

そのままケーブルを引っこ抜くと、残る

電子ペーパーの特性ですが、USB-Cケーブルを抜くなどして接続を落とすと、最後に表示されていた状態のまま残ります。

端末をスリープすると、かわいいアイコンに表示が変わります。

下手な状態で切断すると情報漏洩にもなりかねないので、少し注意はは必要ですね。

Windowsは優秀

Windowsで拡張ディスプレイとして使用(※)すると、きちんとタッチパネルディスプレイとして認識されます。

※Windows11、USB-C接続の環境で確認しています

つまり、ブラウザなどもスワイプ操作することができます。
(タブレットみたいです!)

これが意外と便利です。

手元に近づけても眩しくないため、結構手元で使うことが多いです。
マウスカーソルの操作ではなく、タブレットのように使えることで利便性が高いです。

なお、Macはそうした「タッチパネル」の概念はありません。
タッチパネルとしては使えるのですが、タッチでマウスカーソルを操作する形になります。

電子ペーパータブレット化

画面はタッチ操作対応です。

つまり、Androidなどをミラーリングして使うと、電子ペーパータブレットとしても使えます。
(BOOX Miraだけで全て操作できます)

液晶ディスプレイ(最近は有機ELでしょうか)と比べると画面描画は遅く感じますが、使えないことはないレベルです。

電子書籍を読むなど、活用できるシーンはあるのではないでしょうか。

※が、タブレット画面をONにしていないとダメなので、画面を真っ暗にしないといけないなど、やや微妙な感じではあります・・・笑

電子ペーパーAndroidタブレットだった「BOOX Nova2」よりも応答・画面描画のレスポンスがよく、実用的だと感じました。

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電子ペーパーから液晶にウインドウを移動すると・・・

過去から未来に移動したように感じます。笑
白黒だった時代のガラケーから、iPhoneを触ったような感じでしょうか。

評価

評価:★★★☆☆

電子ペーパーの特性を知らない方が手を出すと、値段の高さと、液晶ディスプレイなどとの(悪い意味で)性能の違いに落胆されるかと思います。。

まずは、電子ペーパーがなんたるかを調べていただき、実際にKindle端末など店頭などで触れていただくのがよいかと思います。

しかし、電子ペーパーの特性を知っている方からすると、意外なほど「ディスプレイとして使える」ことに驚くかと思います。(私はこちらです)

今後まだまだ進化&安価になるだろう、との予想から★3での評価ですが、現時点では最高の電子ペーパーディスプレイだと思います。

私は購入してよかったですし、使い続ける予定です。


なお、「BOOX Mira Pro」という、25.3インチのディスプレイも発売されています。(品薄のようです。。)

ゆとりを持って使えるサイズであり、かなり魅力的な製品です。

しかし、、、お値段は約27万円。
さすがに高すぎます、、、
(でも、欲しい・・・笑)

1日中ディスプレイを見ているので、眼を守ることを考えると投資する価値はありそうですが・・・

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