iPhoneのストレージも大容量化してきたことから、バックアップにもかなりの容量を食います。
複数台あると、当然その分容量が必要となります。
しかし、Macの内蔵ストレージはそこまで潤沢にはないでしょう。
(ストレージ、高いですし・・・)
そういった時は、(割安となる)外付けHDDにiOSバックアップをとるように設定を変更しちゃいましょう!
確認環境
- Mac mini(M1, 2020)
- macOS Big Sur(11.6)
- Mac mini ドッキングステーション
- M.2 WD Blue SN550 1TB(Mac mini ドッキングステーションの中に取り付け)
- iPhone 12 mini(iOS 15.0)
手順
「ターミナル」を使ってコマンドを発行しますので、やや敷居が高いかもしれません。
しかし、単純にディレクトリの場所を指定すればよいだけですので、丁寧に見ていただければ問題ないかと思います。
ざっくりとした流れは以下。
内蔵ドライブにバックアップ領域を作成(ディレクトリ場所を作成)するために、一度バックアップを行います。
その後、バックアップを取得したディレクトリを外付けHDDに移動。
最後に、その場所へのショートカットリンクを(内蔵ドライブに)作ります。
こうすることで、Macからするとバックアップ場所は何も変わらず、その保存場所がショートカット先の外付けHDDとなるわけです。
なお適宜、以下のように読みかえてください。
外付けHDD = 外付けディスク(M.2やSSD、USBメモリなどでも可)
iPhone = iPhone、iPadのどちらでもOK
(初回のみ)iPhoneのバックアップを作成
iPhoneをUSB接続し、Finderで開いてください。
「iPhone内のすべてのデータをこのMacにバックアップ」すればOKです。
なお「ローカルのバックアップを暗号化」にチェックを入れることをオススメします。
暗号化しないと、一部データ(パスワード等)が保存されず、復元時に苦労します。
外付けHDDにコピー
バックアップされたディレクトリごと、外付けHDDの任意の場所にコピーします。
内蔵ディスクのバックアップ場所は下記となります。
/Users/[account name]/Library/Application Support/MobileSync/Backup
※[account name]は、ログインユーザのユーザ名です。
※FinderでLibraryを開くには、Finderのメニューバーの「移動」を開いている時に「option」キーを押してください。
「ライブラリ」が表示されます。
コピー先の外付けHDDディレクトリパスはなんでもOKです。
分かりやすい名前をつけておきましょう。
(iOSBackUp 等)
内蔵ドライブから外付けHDDにショートカットを貼る
コピーが終わったら、内蔵ドライブのBackupディレクトリを削除しましょう。
同名のショートカットを作成するためです。
削除できたら「ターミナル.app」を起動し、以下のコマンドを入力してください。
ln -s “ショートカット先のディレクトリパス” “内蔵ディスクのバックアップディレクトリ(MobileSyncまで)”
ln -s "/Volumes/[strage name]/[path]/Backup" "/Users/[account name]/Library/Application Support/MobileSync"
例) ln -s "/Volumes/strageA/iOSBackUp/Backup" "/Users/taro/Library/Application Support/MobileSync"
うまく実行できると、矢印付きのディレクトリが作成できます。(ショートカット=エイリアスと言います)
今後は、普通にiOSバックアップを取得すればOK
ここまでで環境設定は完了です。
今後は普通にiOSバックアップを取得すればOKです。
注意点としては、バックアップを取得する前に外付けHDDを接続することを忘れないようにしましょう、くらいでしょうか。
単なるバックアップに、高価で高速なMacの内蔵ストレージが圧迫されないようにしましょう!
(補足)Operation not permitted
macOSのセキュリティ強化に伴い、ターミナル操作時に「Operation not permitted」といったエラーが発生することがあります。
これは、ターミナル.appにディレクトリを触る権限がないためです。
システム環境設定 > セキュリティとプライバシー > フルディスクアクセス にて、
「ターミナル.app」に権限を付与してください。
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