領収書をPDFで保存
確定申告や決算に向けて、領収書/請求書の確保が必要になりますよね。
Amazonで書籍や備品などを購入されている方も多いと思います。
しかし、いつからか、Amazonの領収書はWebからの取得のみとなってしまいました。
(しかも、1つずつ・・・)
数が多いとかなりの手間で、自身もかなりのストレスでした。
自動化させてしまおう、ということで自動化ツールを用意しました。
できること
ツールを実行することで、対象となる期間(ご自身で表示できます)の領収書を「1つずつPDF化してファイル保存」します。
例) 2020年に100件明細があれば、100個PDFファイルを作成して保存します。
自動操作のイメージ動画もご参考ください。
難易度
★☆☆☆☆
ツールをダウンロードいただいて、設定ファイル(メモ帳で編集できるテキストファイル)にご自身の設定内容を記述。
その後、ダブルクリックで実行。
途中、保存したい領収書の一覧を表示させる操作がありますが、ブラウザで表示させてEnterを押すのみです。
※あえて、任意の一覧を選べるような作りにしています
※事前に、Selenium+Pythonの環境設定が必要です。先に動作確認をお願いいたします。
利用環境・動作確認環境
- Windows10 Pro(20H2)
- Python 3.9.1
- Selenium(Python) 3.141.0
- Chrome 87.0.4280.88 → 96.0.4664.45
- chromedriver.exe ※Chromeに適合するバージョン
利用コスト
当ツール以外の追加コストは不要です。
無料ツールの組み合わせのみで実現可能です。
なお、Webサイトの操作を自動実行する仕組みから、接続先Webサイトの仕様変更により動作しないことがございます。
Webサイトの操作は100%の稼働を保証するものではございません。タイミング等によっては実行失敗することもございます。
当ツールは「Amazon」様とは何の関係もございません。
非常識な数のアクセス等、接続先サイトに迷惑や損害を与えた場合、罰せられる可能性がございます。
その場合においても、弊社においては一切責任を負いません。
※ご提供ツールの状態のままご利用いただく分には、手動操作の代替レベルのアクセスです。
(意図的な「一時停止」等の考慮も入っております。)
何かございましたら、お気軽にお問い合わせください。
ツール管理番号
selenium-python-202012-0003-03
利用方法
ツールを取得
以下より入手してください。
ページの手順に従って設定いただく形となります。
実行準備
適当なフォルダを作成いただき、ツール一式(「go.cmd」「get_amazon_receipt.py」「parameters.txt」)と「chromedriver.exe」を格納してください。
接続設定
「parameters.txt」の設定をします。
メモ帳などのテキストエディタで開いていただき、値をセットして保存します。
項目名は変更せず、「:」の後に続けて値を入力してください。
入力した値が、そのまま画面に入力されます。
# | 項目名 | 項目意味・補足説明 |
1 | ログインURL | (変更する必要なし) |
2 | ユーザID | Amazonアカウントを入力してください。 |
3 | ログインパスワード | Amazonアカウントのログインパスワードを入力してください。 平文のまま表示されますので、取り扱いにご注意ください。 |
実行
「go.cmd」をダブルクリックして実行してください。
ブラウザが自動で起動し、ログインが実行されます。
すると、開いたコマンドプロンプトに以下のメッセージが出力されます。
ブラウザが「注文履歴」のページになっています。
領収書を取得したい注文履歴の表示に、通常通りブラウザを操作して切り替えてください。
※切り換えなくても問題ない場合は、そのままでOKです。
切替が完了しましたら、コマンドプロンプトでEnterを押してください。
1つずつ領収書ページを開き、PDFで保存します。
複数ページにまたがる場合でも、自動で遷移します。
※上記の画像のケースですと、57個のPDFファイルが保存されます。
保存先は、実行ユーザーの「Download」フォルダとなります。
FAQ
注文履歴の途中からのPDF取得は可能ですか?
現時点、対応しておりません。
もしエラーなどで取得に失敗した場合は、最初から再取得してください。
取得済みの明細を保存しないようにできますか?
対応しておりません。
もしエラーなどで取得に失敗した場合は、最初から再取得してください。
再取得したら、領収書に「再発行」と表示されてしまいました
Amazonの仕様です。
不正利用を防ぐためと思われますが、不正に使用しなければ税務上問題はないと思われます。
詳しくは税理士様にご確認ください。
※ただ、初回に確保したPDFから何枚でも印刷できますので、「再発行」と書く意味が「?」ではあります・・・
保存するPDFファイル名を変更したい
変更できません。
ページのタイトルがPDFファイル名となります。
例) 「Amazon.co.jp – 注文番号 999-7777777-1234567.pdf」
なお、タイトルが重複した場合は、自動で末尾に(1)といった番号が自動付与されます。
上書きすることはありません。
Amazonアカウントは二段階認証設定しているのですが、対応していますか?
対応していません。
当ツールを実行される時は二段階認証を解除いただき、ご利用ください。
→ 2021/11/25 バージョンアップ
二段階認証に対応しました。
ツール起動後、手動でログインいただく形となります。
ログイン等を自動化して、セキュリティは大丈夫?
設定ファイル(parameters.txt)の取り扱いには十分ご注意ください。
(利用開始時にパスワードをセットし、利用終了時にパスワードを削除する、など)
なお、当自動化ツールの仕掛け自体は、既存の環境をあまり汚しませんので、簡単に削除いただくことが可能です。(土台となるPython+Seleniumは除く)
→ 当ツール自体はゴミ箱に捨てていただければ削除できます。
SeleniumからChromeを操作する「chromedriver.exe」も、Chrome本体とは分離したプログラムとなります。
Chrome拡張機能のように、Chromeにアドオンするようなものではございませんので、よりご安心してお使いいただけると考えております。
うまく動作せずにエラーが発生します
ブラウザ自動操作は、実行環境により動作しないことがございます。
また、接続先サイト側に変更があった場合、動作しなくなることもございます。
お手数をおかけしますが、お問い合わせをお願いいたします。
違う挙動をさせたい
カスタマイズ等を承ることも可能です。
まずはお気軽にご相談ください。
更新履歴
2020/12/18 Ver.1.0 登録
2021/01/12 Ver.1.1
Amazonの認証タイムアウトに対応しました。
タイムアウト時でも、自動で再ログインし、処理を継続します。
2021/11/25 Ver.1.2
Amazonログインで二段階認証を利用している場合でも利用できるようにしました。
Amazon画面の仕様変更に対応しました。