先日、愛用しているNAS「Synology DS415+」が急に通信できなくなりました。
以下に記載しますが、NAS本体の故障と判断し、新しい機種への移行対応を実施しました。
今後も起こりえることですので、メモを残しておきます。
症状
SynologyのDDNSを利用していますが、急に「通信が切断されました」メールが届きました。
たまにネットワーク経路(ルータ)の不調でそうしたことが発生するのですが、
そのネットワーク内にある別の機器には普通に接続できます。
そこで、「ん、NASがおかしくなったかな・・・」と考えました。
ネットワーク経由で接続できないため、状況が分かりません。
仕方がないので電源ボタンでシャットダウンを試みるも、シャットダウンできず。
強制的に電源を落とし、起動させるも、やはりネットワーク接続できず。
LANポートを2つ搭載しているモデルなので差し替えてみましたが、やはりそちらでも接続できず。
この状態からも、やはり電源ボタンでのシャットダウンができず。
何かデータがおかしくなった可能性はありますが、
なんとなく、HDD自体の破損ではなさそうにも見え、
NAS本体の故障と判断しました。
よって、新しいNASの購入と、現在のディスクを移行する作戦に出ました。
なお、元々 空き容量が95%を越えていて、なんとかせねばと考えていたというのと、
DS415+自体もおそらく8〜9年使っていますので、
さすがに買い換えてもよいかなという状況でした。
それだけ昔の機種でも、私の利用用途だと性能十分で、今まで故障もなく使い続けられました。
安定性は高く評価しています。
なお、ディスクはRAID1 (ミラーリング)× 2セットで運用。
その他、別のNASのバックアップ領域もありましたが、実質メイン領域は上記1つでした。
また、メイン領域のデータは別NASにHyper Backupのデータがある状況でした。
新調
何にしようか迷いましたが、結局は後継機種であるDS923+を選択しました。
少しグレードを落としてもよいかなとも考えましたが、
本体自体は1〜2万円しか変わらず、
また相当長く使うものですので、そこをケチるのはやめました。
今、メイン領域は10TBのはず、ですので、16TB × 2(RAID1のため)をチョイス。
なお、NASの定期的なバックアップ先も必要であり、
他NASのリプレース・構成変更も合わせて実施しようと考え、
HDDは他にも何本か購入しました。
(HDDが高い・・・)
ちなみに、バックアップ用に使うHDDは、故障してもそこまで大きな問題ではないかなとの判断から
整備済品HDDを選択してみました。
メインで使うのは、正規の新品です。
まあ、アタリが悪いと故障しますけどね・・・
やりたいこと
- 新しいNASでの、旧NASのデータ復旧
- ディスク容量拡大
復旧手順
Synology NASの本体移行手順は大きく3つあります。
Synologyナレッジセンターは、総合的なサポートをお届けするもので、よくある質問に対する回答の提供、トラブルシューテ…
移行方法を選択するフローチャートも掲載されていますが、
NAS本体の故障と判断していますので、「HDD移行」で進めます。
物理的にHDDを交換する力技ですね。
Synologyナレッジセンターは、総合的なサポートをお届けするもので、よくある質問に対する回答の提供、トラブルシューテ…
以降、手順に習って以下の表記で書きます。
ソースNAS:故障した、元々使っていたNAS(DS415+)
ディスティネーションNAS:新しく購入したNAS(DS923+)
ソースNASのメインディスクを1台のみセット、移行
本来はソースNASにてDSMの設定をエクスポートしておくのですが、
アクセスできないのでどうしようもありません。
ソースNASからメインディスク(ディスク1)を抜き、
ディスティネーションNASのディスク1に換装。
(どちらも電源はオフ状態です)
★今回は、この後容量拡大&RAID1化するため、HDD1本のみ装着しました。
ソースNAS本体の故障という判断が誤っている可能性もありますので、
念のため、もう1本のHDD(RAID1の片割れ)を残しておきたかった、という意図もあります。
ディスティネーションNASの電源を入れて https://find.synology.com (ローカルネットワークにあるNASを検索してくれます)にアクセスしたところ、
問題なく存在が確認できました!
しっかりと「移行可能」になっています。
あとは画面に従って進めていく形です。
インストール方法は「システム設計を保持する」で進めました。
ソースNASはDSMの最新バージョン(7.2系)は使えず、7.0系であったため、
まずはDSMの最新化が求められました。
ただそれだけで、復元完了しました!!
あとは、使えなくなった古いパッケージのアンインストールや最新化を行いましょう。
Synologyアカウント周りも再設定が必要です。
大量にデータが格納されているSynology Photoは、特に何もせずともそのまま復旧しました。
RAID1化
ディスティネーションNASで、RAID1(ミラーリング)化しましょう。
ディスク2に新しいHDDを装着し、DSMの「ストレージ マネージャ」アプリで設定です。
RAID1の同期は相当時間かかりますので、余裕を持って実施しましょう。
(実行中も、NASは利用できます)
えーと、、、マジですかね。。
(結局、24時間ほどかかりました・・・)
これで、ディスク1(10TB)、ディスク2(16TB)のRAID1状態となりました。
元々のディスクも入替
さて、今回は容量拡大もしますので、ディスク1を入れ替える必要があります。
NASの電源を落とし、ディスク1を新しいHDDに換装です。
NAS起動後、これまた「ストレージ マネージャ」でディスク1を組み込みます。
復元と「一緒にボリュームも拡大しますか?」と出てきますので、OKを押して合わせて容量拡大します。
今度も時間がかかり、復旧+拡張(10TB→16TB)で24時間ほど要しました・・・
これで新ディスクでRAID1完成です!
教訓
DSMの設定ファイルは定期的に保存しておくべし
今回、特段不都合を感じなかったのですが、
利用しているアプリによっては設定が消えてしまうのかもしれません。
何事もバックアップは大切です。
DSMは最新化しておくべし
DSMが古いバージョンのまま故障してしまうと、移行で予期せぬトラブルにハマる可能性が高くなります。
バージョンアップはセキュリティ対策の一つでもありますので、常に最新化できるように対応していきましょう。
さいごに
何はともあれ、データは生きた状態で新しいNASに移行できてよかったです。
このあたりの安定性は、非常にありがたいですね。
上記でRAID1化&容量拡大できましたが、あとはHyperBackupで、他NASへの定期的なコピーを実施ですね。
いくら備えていても、有事の際は、いつもドキドキしますね・・・
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