アニメーション動画を作成する。
ビジネスにおいても、説明動画としてアニメーション動画が活用されることがあります。
デジタル系サービスの説明で多いイメージでしょうか?
しかし、(個人的には)アニメーション動画作成の敷居は高いです。
「撮影→編集」して作成できる動画とは異なり、アニメーションは「イラスト」データが必要となります。
作ってみたいな、と思いつつも、なかなか着手できないのが現状でした・・・
そんな中、当サイトでいくつか製品レビューも実施しております「Wondershare」様において、アニメーション動画が作成できる新作ソフト「Anireel(アニリール)」がリリースされましたので、早速試してみました!
面白くて、弊社で使用するアニメーション動画も作成してしまいました^^;;;
おことわり
当記事は「Anireel(アニリール)」を製造、販売されている「Wondershare」様よりライセンスをご提供いただき、本レビュー記事を作成しております。
なお、記事内容に対しての指示はなく、全て私の意見、判断を忌憚なく掲載しております。
ソフト選定のご参考になりましたら幸いです。
確認環境
- Wondershare Anireel(バージョン 1.6.2.0) Windows用
- Windows 11 Pro(21H2)
※全て、記事作成時点最新版
「Wondershare Anireel(アニリール)」とは?
アニメーション動画を簡単に作成するためのソフトです。
テンプレートやイラストも含まれており、日本市場にマッチした和風素材も提供されています。
新作ソフト(2021年末にリリース)であり、執筆時点、Windows版のみの提供のようです。
「Anireel(アニリール)」はこんな方にオススメ
- マーケティングプロモーション、教育・トレーニングなど、アニメーション動画が効果的なシーンのためのアニメーション動画を作りたい方
- 専門的な知識はないけど、手軽に作成したい方
以下、使用して感じたポイントを挙げていきます。
気に入った点
テンプレートあり
やはり、テンプレートがあると随分と楽です。
こだわらなければ、このテンプレートを元に文章や画像を変更していくだけで、アニメーション動画が作成できます。
イラストも多数あり
色々な小道具が用意されています。
これはありがたいかぎりです。
オブジェクトを動かす(アニメーションさせる)のが簡単
A地点からB地点へ、など、オブジェクトを動かす設定が簡単です。
これだけでも、アニメーションっぽくなりますね。
動くキャラクターが作れるのは秀逸
NintendoのMiiのように、顔とか衣装とかを選んで、オリジナルキャラクターを作ることができます。
そして、それをアニメーションさせることができます。
この機能のおかげで、アニメーション内容にかなりの幅を持たせることができます。
書き出し時間もそこそこ
2分程度の動画を、1920×1080(最高解像度)で出力したところ、2分+αくらいの書き出し時間でした。
数十分といった長編アニメーションを作らない限り、書き出し時間が大きな問題になることは少ないかと思います。
(ビジネス用の説明アニメーション動画で、長編アニメーションを作る機会は少ないと思います。)
※ただし、それなりのスペックのPCで処理しています。(Intel Core i7-1065G7)
残念な点
まだリリースしたばかりのソフトです。
下記に記載の内容もどんどん対応されていく可能性があります。
Wondershare様のソフトは、継続したバージョンアップが一つのウリだと感じています。
今後のバージョンアップに期待です!
エフェクトに関する細かな設定がない
例えば、文字を「タイピング」するような形でアニメーション表示できたりするのですが、その速度を変更することができません。
文章の長さによって表示速度が変わってしまいますので、少し気になるケースが出てきます。
※文章全量に対して、全量表示するのにかかる時間が「固定」となっているようです。
そのため、文章が短いとゆっくりとタイプ、文章が長いと素早くタイプされる形で表示されます。
タイピングの設定に限らず、「上にスライド」など各種エフェクト全般について、詳細な設定はないようです。
文字装飾機能を強化してほしい
「文字の縁(ふち)」を違う色にする、といった設定もありません。
縁については、動画のクオリティに直結すると考えていますので、ぜひ実装していただきたい点となります。
執筆時点では、フォント、サイズ、整列、太字・斜字・下線 といった設定となります。
フォントはPCにインストールしてあるものが使えます。
画像のトリミングなども不可
ソフト上でトリミングは出来なさそうです。
向きの変更、回転などは可能です。
別ソフトでトリミングした画像を読み込めば、問題はありませんが、取り込んだ画像から少し削りたい時など、多少手間です・・・
キャラクターのアニメーションも細かな指定は不可
多様な動きがキャラクターはできますが、そのスピードや、動きを任意の地点で止めるといったことができません。
そのため、「口パク状態と文字表示と合わない」など、細かな点を見ると気になってくるケースがあります。
※なお、口パクに関しては「リップシンク」という機能があります。
音声データがなかったため試せていませんが、口パクに関してはこの機能で解消するのかもしれません。
用意されているデータ以外を使う場合は、やはり大変
イラストデータを準備し、「Anireel(アニリール)」でアニメーション動画を作成することはもちろん可能です。
データの取り込みも可能です。
しかし、そのイラストデータを準備するというのが(個人的には)結構ハードルが高いです・・・
今後、「Anireel(アニリール)」において色々なデータ提供がされていくのかもしれませんが、現状、アニメのテイストは1種類なのかなと感じました。
(ここは本当に、データ次第ですね・・・)
買い切りプランがない?
あくまで記事作成時点ですが、買い切りプランはないようです。
高額ではないため、使う時に契約する形でもよいかと思いますが、買い切りも選択肢に欲しかったところです・・・
※Wandershare様のソフトは、たいてい買い切りプランもありますので。
アニメーション動画 作成のコツ
実際にアニメーション動画を作成してみて、感じたコツを書いておきます。
できるだけ「シーン」を活用する
自分でペタペタ貼っていくことももちろんできるのですが、用意されている「シーン」を使ってしまう方が楽です。
(かつ、クオリティ高く見えます・・・笑)
まずは「シーン」を選択して、そこからカスタマイズしていく方法がオススメです。
こだわりすぎない
微妙なタイミングの調整など、こだわりはじめるとキリがありません。
また、現時点では細かい設定項目はありませんので、イメージのモノが出来ない可能性もあります。
ほどほどで完成とするのがよいでしょう。
当然ですが、シナリオが必要
当然と言えば当然ですが、アニメーションを作り始める前に「シナリオ」が必要です。
誰に、何を、どのように伝えるのか。
ラフシナリオを作ってから作業に取りかかりましょう。
動画を作成してみました
弊社サービス「デジタル活用塾360」のご紹介アニメーション動画を作成してみました。
貼り付けて設定していくだけで、このレベルの動画は簡単に作成することができます。
ソフトの試用も兼ねて色々と操作しましたが、シナリオ作成から動画完成まで半日もかかっていません。
なお、ロゴ画像とサイト画像以外は、全て「Anireel(アニリール)」で提供されているコンテンツを利用しています。
総評
こだわりすぎず、簡単にアニメーション動画を作成する。
そうしたケースでは抜群の威力を発揮します。
私自身はイラストのテイストが好きな感じですので、まったく問題ありません。
(実際に公開する動画を作っちゃいましたし・・・)
しかし、まだまだ機能強化・コンテンツ追加してほしい状態かなとも感じました。
新作ソフトでもありますので、今後のアップデートに期待大!です。
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