ビジネスでの動画活用。
いまや、動画作成は必須のスキルといっても過言ではないでしょう。
弊社においても「YouTubeを事業で活用したいので、どういった動画編集ソフトを使っていくのがよいか」といったご相談をいただくことがあります。
私自身は動画を作る時は「Adobe Premiere Pro」を使っていますが、正直、(価格が)高いです。
そんなに頻繁に使うわけではありませんが、毎月料金が発生します。
(Photoshopも使いますので、Adobeにお支払いするのは仕方ないかと思っていますが・・・)
同じく、動画を生業としない方々に「Adobe Premiere Pro」を使ってください、というのは少々ハードルが高いです。
かと言って、無料の動画編集ソフトを使って頑張ろうとすると、それはそれで手間が多くかかる(もしくはできない)ことが多いです。
ビジネスで行う以上、そういった手間コストは考えなければなりません。
よい落とし所がないか、と常々思っていたのですが・・・
たまたまですが、コストを押さえつつ、かつ必要十分な機能があるソフトをご紹介いただきました。
「Wondershare Filmora(フィモーラ)」というソフトです。
※ビジネス利用のお話をしましたが、個人利用でも全く問題ありません。
【公式】動画編集ソフト - Wondershare Filmora(フィモーラ) 誰でも簡単な操作でハイクオリティな動画…
おことわり
当記事は「Filmora(フィモーラ)」を製造、販売されている「Wondershare」様からご連絡をいただき、本レビュー記事を作成しております。
なお、内容に対しての指示はなく、全て私の意見、判断を忌憚なく掲載しております。
確認環境
- Wondershare Filmora X for Mac(バージョン 10.5.1)
- MacBook Pro 14インチ(M1 Max)
「Wondershare Filmora(フィモーラ) 」とは?
「Adobe Premiere Pro」に代表される、動画編集系のソフトです。
文字を入れたり、エフェクトをかけたり。
ビデオの作成から、YouTubeやVimeoといったサービスへのアップロードも可能です。
ソフトのコンセプトは「シンプル&スピーディにプロ級の動画が完成!」。
なお、Mac版だけでなく、Windows版もあります。
「Filmora(フィモーラ) 」はこんな方にオススメ
- 動画編集にあまり詳しくない方、初めての方
- だけど、一定以上のクオリティは欲しい方
- 大きくコストはかけられない方
以下、使用して感じたポイントを挙げていきます。
気に入った点
凝りに凝らなければ、必要十分
もちろん、どういった動画が必要かによります。
しかし、「プロっぽい」動画となるためには、基本的には以下があれば事足ります。
ビジネス利用としても十二分に活用できる要素です。
- 動画にテロップ(文字)が挿入できる。
- テロップ(文字)の場所を、任意の場所に移動できる。(意外とできないソフトがあります)
- 動画の切り貼りができる。
- 動画の拡大縮小や、重ねての表示ができる。
- トランジション(フェードイン・フェードアウトなど)がかけられる。
- エフェクト(モザイクなど)がかけられる。
- 早送りやスローモーションができる。
「Filmora(フィモーラ)」では、これらすべて、簡単に操作することができます。
たくさんのトランジションやエフェクトがある
上述した「トランジション」「エフェクト」ですが、それらの効果を正しく理解していないと、どのように値を設定すればよいのか分からないということが多々あります。
しかし「Filmora(フィモーラ)」の特徴がここにあります。
色々な効果があるのはあるのですが、それらを特定のパターンに設定した「型」がたくさん準備されています。
ですので、あまり設定に詳しくなくとも、「それっぽい動画」を作成することができます。
また、有料とはなりますが、見栄えのよい「トランジション」や「エフェクト」を購入することができます。
正直、これを使えばめちゃくちゃ楽ですね・・・
「Filmstock」と言うようですが、記事作成時点では以下の金額感でした。
これくらいなら、活用しちゃった方が楽ですね・・・!
YouTubeやVimeoにも直接アップロード可能
「Filmora(フィモーラ)」から、直接YouTubeやVimeoに変換&アップロードすることができます。
動画に付随する細かな設定まではできないため、YouTube Studio(管理ツール)などでの設定変更が必要となりますが、簡単にアップロードできるのは便利です。
動画編集の基本形は同じ
動画編集メジャーソフトである「Adobe Premiere Pro」と同じような操作感で編集ができます。
動画編集としての考え方が「基本」ですので、他のソフトに乗り換えるとしても、ここで得た操作は生きると思います。
(逆に、私は「Adobe Premiere Pro」を使っていましたので、手探りで「Filmora(フィモーラ)」を使うことができました。)
コスパがよい
サブスク形式での利用に加え、買い切りでの購入も可能です。
法人利用、商用利用可の買い切りで、14,900円(税込)です。
(個人利用の方が安いです)
この価格であれば、それほど動画を作成しない方でも購入しやすいのではないでしょうか。
動画編集ソフトWondershare Filmora Mac版の公式オンラインショップ。最適なプランを見つけてみよう。…
「すかし」が入る以外は、試用版で試せる
なんだかんだ言っても、「ソフトを触ってみて使えるかどうか」を体験するのが一番です。
「Filmora(フィモーラ)」は試用版が提供されています。
さらに、試用版と有料版の違いは「書き出し動画にFilmoraロゴが入るかどうか」だけとなります。
つまり、操作や編集を確認した上で、いざ本番の動画を出力する時になったら購入する、という方法がとれます。
残念な点
M1ネイティブではない
これはM1 Macをお使いの方のみのお話ですが・・・
レビュー記事作成時点で、M1 Macにはネイティブに対応していません。
M1に対応されるだけで、相当なパフォーマンス向上が期待できます。
(ようするに、編集画面の動作も速くなりますし、書き出しも速くなります。)
動画編集という、もっとも性能が要求される処理を行うソフトですので、M1対応が非常に望まれます。
困った時の情報が少ないかも?
やはりメジャーな「Adobe Premiere Pro」や「Final Cut Pro」に比べると、ネット上に情報量が少ないです。
「Adobe Premiere Pro」は「こんなことしたいな」と思ったら、大抵はググったら方法がでてきます。
専門書も多いですし、聞ける方(詳しい方)も多いでしょう。
そうした面では、どうしても「Filmora(フィモーラ)」は不利でしょう。
ただし、基本的な情報はネット上でも出てきますし、ソフト自体も日本語対応しています。
そもそも「シンプルさ」をウリにしていますので、そこまで困ることはないかもしれません。
なお、公式として、チュートリアルも(日本語で)準備されています。
このビデオ基本チュートリアルでは、動画フッテージをFilmora9のプロジェクトにインポートする方法、基本的な編集とトリ…
モバイルアプリとの連動は、なし
「Filmora Go」というiPhone/Androidのアプリがあります。
こちらもシンプルに動画編集ができるアプリですが、「Windows/MacのFilmora」との連携はないようです。
Macで編集したものを、iPhoneで移動中に微修正。
iPhoneで撮影した動画を、そのままFilmora Goでペタペタ貼って、あとはMacで編集。
といった連携ができたら便利かもしれませんね。
総評
プロのように細かな動画編集までは不要だけど、プロのような動画を作りたい。
簡単に、しかも、あまりコストをかけずに。
そのようなケースで、オススメのソフトです。
私としても、動画編集だけであれば「Filmora(フィモーラ)」で必要十分だと感じました。
クライアント様からご相談いただいた時にご紹介できるソフトですね。
試用版で十二分に試せますので、まずはお試しくださいませ!
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