先日、TSUTAYAを要するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)のTカード利用者の個人データ販売に関して波紋がありました。
【読売新聞】 カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が、Tカード利用者の個人データ販売を本格化させる。使われるのは…
今回は、こうした「同意」について考えてみます。
何をしようとした?
Tカードに紐づく、5300の提携企業から集めた個人の利用履歴を使い、370以上のスコア化したデータベース「顧客DNA」を作り、販売するというものです。
CCCが販売するデータ自体からは氏名・住所といった情報は削除されているようですが、「データ識別子」なるものは提供されるそうです。
※データ識別子 = メールアドレス等と思われます。
これはどういうことかというと、Tカードの提携先企業(以下、自社)で、会員情報として氏名、住所、Tカード番号情報を取得。
その状態で、CCCから「データ識別子」込みの情報を取得すると、自社で保有している氏名、住所に紐付けできるわけです。
つまり、自社としては他社(他業種)でどういった購買がなされているのかが見えてくるというわけです。
※さすがに、個別に何を購入したかまでは分からないとは思いますが・・・
個人情報を保護している感を出しているように見えますが、実体はザルのように感じます。
今回の問題
「利用規約で同意を取ってます」というのがCCCの言い分です。
が、今回の核心となる利用規約の該当部分は、2021年7月の改定で追加されているそうです。
そして、あらためてメールで変更点を知らせたり、同意を取り直したりしていないとのこと。
一般的に、利用規約改定のたびに、同意をとる必要はありません。
ただし、個人情報ガイドラインとしては「合理的かつ適切な方法によらなければならない」とされており、今回のような影響の大きそうな改定が「しれっと利用規約を更新している」だけで問題ないのか。
もし法的に争うことになれば、こうした点が論点となると思われます。
CCCは「(サービスの)実稼働の前に、規約の見直しも含め、利用者にわかりやすい説明をしていきたい」としているそうです。
私は、オプトアウトしました
何度か、CCCは個人情報関連で波紋を呼んでいる印象です。
そうしたこともあり、私はTカードを使わないようにしています。
企業のスタンスとして相成れないためです。(完全に私見です)
※利用はTSUTAYAレンタルくらいです・・・
が、この先も不安がよぎるので、オプトアウト申請しました。
(個人情報の第三者提供はお断りします、と明示的に知らせる仕組みです)
幸い、CCCは簡単にオンラインで手続きできるようになっております。
CCC MK HOLDINGSは「個人のライフスタイル」と、それを取り巻く「社会」をつなぎ、テクノロジーとアイデアで価値…
場合によっては受けるサービスの質に影響するようですので、ご利用の際はご自身で判断くださいませ。
なお、今後追加となる提携先に対しても「デフォルトNO設定」ができますが、悪意を感じる日本語ですのでご注意くださいませ。
「今後、追加される提供先も含め、すべての提供先への個人情報提供を停止する(停止する場合は、チェックボックスのチェックを外してください)」
-> ふつう、チェックしたら「停止する」の意味でしょう。システム実装、間違えそう。
メルマガ登録
『メルマガ Professional's eye』
週1回、3分で楽しめます。
詳細はこちら >>>
広告を含むご案内のメールをお送りする場合があります。
絶賛配信中!
メルマガ詳細はこちら >>>
広告を含むご案内のメールをお送りする場合があります。
以下も、ぜひご活用ください^^