【メルマガ】あなたの成果物の有効期限は、2年です(2022年05月10日)

フォートナイト(Epic社) vs Appleの、iOSアプリ配信手数料に伴う訴訟。

いまだ最終決着はしておりませんが、現在も、iOSアプリの配信は事実上Appleの「AppStore」を使うしかありません。

そんな「AppStore」ですが、気になる情報が飛び込んできました。

2年間、アプリをアップデートしなければ強制削除される?

アプリのアップデートを長期間しない場合、AppStoreからアプリが(強制)削除される事態が発生しているようです。

iPhone Mania

上記をうけ、Appleからは以下のようなニュースが出ています。
(2022年04月29日付)

App Storeの構築と運営の根底にあるのは、ユーザーの皆さまからのAppに対する信頼です。 2016年、Appleは…

記事名の「延長について」が記事内のどこにかかっているのか非常に読み取れないのですが、、、

3年間更新がない、ダウンロード数が少ない場合、削除するよ、ということを言っています。

デジタルのメリットが捨てられた

Amazonが日本に上陸しはじめた時に話題となった「ロングテール」。
(久々にロングテールなんて言葉を思い出しました 笑)

デジタルは保有コストが極端に低く、少量しか売れないようなニッチな商品でもビジネスができる、という感じの趣旨ですね。
(やや曲解)

AppStoreなどはまさにそのようなプラットフォームです。

開発者はアプリを作ってしまえば、在庫を抱えるといったようなリスクもなく、商品を出し続けることができます。

今回の削除対応は、こうしたメリットを一方的に破棄する、ふざけたものだと考えます。

プラットフォーマー寡占化の膿が出てきた

当件に限らず、様々な点でプラットフォーマーの問題点が噴出しています。

法律なども含めて、利用者・事業者ともによりよい形となるように作り上げていく必要があるでしょう。

上記リンクにある、Appleが削除する言い分は下記です。

  • 見つけやすさ
  • セキュリティとプライバシー
  • ユーザー体験

どれも、削除することが唯一の対応とは到底思えません。

  • 見つけやすさ
    AppStoreの問題。どうしても問題であれば、古くなったAppを検索下位に表示するなどすればよい。
  • セキュリティとプライバシー
    Appの作りによる。3年で削除する理由にならない。
  • ユーザー体験
    ユーザー体験を感じるのはユーザー自身。最新のスクリーンサイズ等に対応していなくて使いたくないのであれば、ユーザー自身がそうするだけの話。

個人的には、ややAppleの意図が読めません。

そもそも、アップデートしなくとも、Appleにお金は入ります。

  • 毎年、開発者用ライセンス費用を支払う必要がある
  • アプリ売上が発生したら、手数料15%を払う必要がある(天引きですが)

デベロッパへの連絡がつかないようなアプリは危険なので排除したい、というものであれば、
3年で削除とか関係なくて、「継続して配信する意図がありますか?」と連絡すればよいだけです。

アプリの「放置」と「アップデートの必要なし」はまったく違う意味合いが違います。

弊社アプリ「Simple Memo-Ultimate-」も、どちらかというと「アップデートの必要なし」系ですね。

App Store

‎『さっと取り出して、すぐにメモをとりたい』 その1点のみを追求した、究極のシンプルテキストエディタです。 iOSにお…

このままのAppleルールでいくようでしたら、どこかでアップデート処理はしておく必要性がありそうですね・・・

他にも色々と言いたいことはありますが、メルマガが終わらなくなりそうですのでここで終わります。。

メルマガ登録

"意見が持てる" デジタルコラム
『メルマガ Professional's eye』

週1回、3分で楽しめます。


詳細はこちら >>>
送信時点で「Privacy Policy」に同意したものとみなします。
広告を含むご案内のメールをお送りする場合があります。

バックナンバーを見る

>情報システムの

情報システムの"教科書"本を発売中!


■ 情シス、システムコンサルタント、システムエンジニアの方へ
情シスの定石(技術評論社)

■ システムエンジニア、情シスの方へ
2023年10月7日(土)発売
システム設計の教科書(技術評論社)

CTR IMG

■ 著者 石黒直樹による書籍説明動画