Google広告。
表示精度を高めるために、あの手この手で様々な情報を集めてきました。
メイン技術であるCookie利用が行き詰まる中、「FLoC」という仕組みが提案されましたが、総スカンに。
そのため、次の仕組み「Topics API」が発表されました。
FLoCは総スカン
広告の精度を高めるためには、利用者の閲覧履歴などを用いて、興味がありそうな広告を配信する必要があります。
Cookieを使うことで実現してきましたが、あまりにプライバシー的な要素まで分かってしまうので、世界規模で拒絶される方向性になってきています。
そこでGoogleが次のターゲッティング技術として提案したのが「FLoC」という仕組み。
ここでは技術的なことは述べませんが、Cookieを使わず、とあることに興味・関心がありそうなユーザーをグルーピング化していくことで、効果の高い広告を届ける、というものです。
グルーピングすることで、個人は特定されない、という考えです。
しかし、テストしていくうちに「個人が特定できるくらい、グループの規模が小さくなる」という問題が明らかに。
そのため、MicrosoftやAmazonなど、FLoCに適合しないように無効化する措置を実施しました。
Google孤立状態となりました。
TopicsAPI
そのような状況となったFLoCを捨てて、新たに発表されたのが「Topics API」です。
プライバシー サンドボックスは、ウェブ上での利用者のプライバシーを守りつつ、パブリッシャー、クリエーターや開発者がビジネ…
ブラウザが閲覧履歴に基づいて、その週の最大の関心事となるトピックを決定。
トピックは「フィットネス」「旅行」といったカテゴリのようです。
このトピックの選定は、(Google含む)外部サーバを一切使わず、利用者のデバイス上で処理されるとのこと。
また、本人がブラウザでトピックの追加・削除・無効化ができるようで、「高い透明性を保ちながら興味のある広告を表示することが可能になる」というわけです。
どうなのでしょう?
まだ発表されたばかりで判断が難しいです。
技術的な内容が見えて、テストが実施されていくことで、良し悪しが見えてくるでしょう。
パッと見、気になったのは、
・トピックの選定をデバイス上のみで実施したとしても、
どのトピックに興味があるのかは(広告を配信しているので)外部から分かるのでは?
※プライバシー保護になってない?
という点でした。
この手の話は提供者目線での考えとなりがちですが、
「そもそも利用者は広告に興味はない」
「勝手にトラッキングされるのが気持ち悪い」
というところに問題がある以上、
プッシュ型の広告(勝手に広告が流れる)ではこの問題は解決できないのではないかと、感じます。
なにはともあれ、「Topics API」の今後の動向に注目です。
メルマガ登録
『メルマガ Professional's eye』
週1回、3分で楽しめます。
詳細はこちら >>>
広告を含むご案内のメールをお送りする場合があります。