1ヶ月以上前のお話ですが、日本のスーパーコンピューター富岳(ふがく)が、世界ランキング1位を獲得しました。
半年に一度ランキングが発表されますが、日本のスパコンが1位となったのは2011年11月の「京」以来のことです。
そもそも、スパコンがあってどうするの?と思われる方も多いかもしれませんね。
スパコンの用途について、少しご紹介いたします。
富岳、史上初の同時4冠を獲得!
スパコンの評価基準もいくつかあり、やはり、処理内容によって得意・不得意が出てきます。
しかし、その中でも富岳は4分野で1位を獲得。
快挙とも言える結果だと感じます。
- TOP500【1位獲得】
科学技術計算や産業アプリケーションで用いられる演算処理の性能を示す。 - HGCP【1位獲得】
実用面での高い性能を示す。 - HPL-AI【1位獲得】
ディープラーニングなどのAI処理の性能を示す。 - Graph500【1位獲得】
ビッグデータ処理などの性能を示す。 - Green500【1位逃す】
電力消費性能を示す。
(日本のスパコン「MN-3」が1位。)
なお、上記のランキング集計時点では、富岳はまだ全てのリソースが稼働していない状況だったようです。
(恐ろしいですね。。)
CPUのアーキテクチャはARM
ソフトバンクグループが2016年に買収したアーム・ホールディングスの売却話が話題になっていますが、スパコン富岳も、ARMのアーキテクチャを採用しているそうです。
先日メルマガでご紹介した、Macの新CPU「Apple Silicon」もARMアーキテクチャであり、ARMが席巻している印象ですね。
ARMは低消費電力と高い性能が両立できる特徴があり、まさに世界を支える頭脳であるアーキテクチャですね。
スパコンって何に使うの?
「計算処理が莫大な分野に利用する」のが利用用途ですね。
富岳は以下の9つの領域を重点分野と定めているようです。
「ものづくり」「ゲノム治療」「創薬」「災害予測」「気象・環境」「新エネルギー」「エネルギーの創出・貯蔵」「宇宙科学」「新素材」
この度の「コロナ対策」においても、ウィルス特性を考慮した室内での飛沫飛散シミュレーションを実施したようです。
また、コロナに効果的な治療薬を探索することにも活用されているようです。
一見、「すごく計算が速くても何に使うの?」と思いがちですが、
例えば、治療薬の探索が10年かかるとしたら、10倍の性能のスパコンがあれば1年で終わります。
これが、速さの力です。
「2位じゃダメなんでしょうか?」
1位2位といったそういう問題ではなく、「速さを追い求める」ということに尖った価値があるのです。
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