【メルマガ】日本解放間近!?Apple Watch ECG(心電図検査)機能(2020年06月09日)

推測ではありますが、楽しみなニュースが飛び込んできましたので、そちらのご紹介です。
Apple Watchをお使いのユーザーであれば、ご存知でしょうか。
Apple WatchではECGという「心電図検査」ができる機能が備わっております。
(2018年に発売された、Apple Watch Series4以降のモデル)
実は日本ではその機能は解放されていないのですが、ついに使える日が来るかも!?というお話があがってきました。

Apple Watch ECG(心電図検査)機能って?

Apple Watchを装着し、心電図アプリを起動して指示に従って指を添えるだけで、(簡易的に)心電図が計測できる機能です。
ユーザーの不明脈をや心臓病を発見するきっかけとなる可能性があり、実際に海外でそのような発見事例が報告されています。
精度の問題はあるかもしれませんが、Apple WatchのECGを利用することによるデメリットはほぼ皆無であるため、使えないよりも使える方が絶対によい機能です。

なぜ日本では使えない?

日本においては(ほとんどの海外においてもですが)、ECG機能は医療機器としての認可が必要な機能となります。
Apple WatchでのECGはまだ認可が得られていないため、Apple側で使用できないように設定されております。
私自身は実施していませんが、この「ロック」を解除するためには結構ハードルが高いです。
・ECG機能提供対象国でApple Watchを購入
・ECG機能提供対象国でiPhoneとペアリングする
という条件が必要とのことで、「新たにApple Watchの購入が必要」「現地に行ってペアリングが必要」と、さすがにそこまでするのは厳しいですね。Apple自身は随時、各国の認可を得ているようで、最近更新のあったwatchOS 6.2.5では「サウジアラビアでApple Watch Series 4以降の“心電図” Appを利用可能」という記述がありました。

安全性と利便性の狭間で

医療機器としての認可が必要、ということは、もしかしたら身体に悪影響があるかもしれない、ということの裏返しかと思います。

もちろん大事なことですが、日本で認可を得るにはかなりハードルが高いようです。

私はその内容に詳しいわけではないので正しく説明できませんが、なかなか日本でECGが使えるようにならない状況を鑑みると、実際そうなのでしょう。

しかし、2020/06/01に更新された独立行政法人の衣料品医療機器総合機構の「認定・登録外国製造者リスト」に「Apple」の名前が追加となったことが判明したようです。
これに伴い、Apple WatchのECG機能が有効化されるのではないか、との期待が高まりました。

この手の「認可」で、別の製品ですが悲しい思いをしたことがあります。

体重計はWithingsの「Body Cardio」というものを使用しています。
こちら、体重と共に色々な情報が取得できるのですが、「脈波伝播速度(PWV)」というものも計測できました。

しかし、急に「脈波伝播速度の測定領域における機能には、異なるレベルの規制上の承認を必要とする可能性があることを確認しました。よって、脈波伝播速度を取り除くことを決定しました。」と通知があり、この機能が使えなくなりました。

使えていた機能が使えなくなるというのはどうしても「ヲイヲイ」と思ってしまいますよね・・・

「Apple Watch」の位置付け

発売当初は利用目的がブレていた感がありますが、最近は明確になってきていると感じています。
Apple Watch Series3くらいからでしょうか。

Apple Watchはパッシブ型(受動的な使い方)の道具です。
iPhone(アクティブ型)のように、自らが操作して情報を取りに行くのではなく、通知を受ける、勝手に色々な情報を取得している(ヘルスケアデータ)、といった位置づけです。
腕時計は常時身につけておきやすいガジェットでもありますので、相性抜群ですね。

この方向性は変わらず、次のApple Watchは「パルスオキシメーター(動脈血酸素飽和度と脈拍数を測定)」が搭載されるという噂もありますし、今後、ヘルスケア機能がどんどん搭載されていくものだと思われます。
(血糖値が測れるようになるかも、という噂があったこともありました。)

新型Apple Watchが発売されたとしても「目玉となる機能が使えない」となっては売れ行きにも左右してくるでしょうから、日本の認可もしっかりと取得して、使えるようにしていってほしいものですね。
期待しましょう!

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