スマートフォン、スマートウォッチ、スマートスピーカー、スマートホーム・・・
なんでも「スマート」が付き、インテリジェンスな製品に変わりつつあります。
今回ご紹介するのは、なんと「スマートサングラス」。
グラス(メガネ)と言えば、ARやVRを思い浮かべますが、この製品はもっとシンプルなものです。
おことわり
当記事は「Dusk」を製造されているAmpere様より製品をご提供いただき、本レビュー記事を作成しております。
なお、内容に対しての指示はなく、全て私の意見、判断を忌憚なく掲載しております。
「Dusk(ダスク)」とは?
レンズの濃さが変えられるサングラスに、スピーカー+マイクが搭載されたガジェットです。
(スピーカー+マイクのないモデルもあります)
日本では、Makuake(クラウドファンディング)にて応援購入が開始されています。
2023年2月27日終了、2023年5月末までに製品お届けの予定、のようです。
※記事作成時点で、すでに目標金額をクリアしています。
アプリか内蔵ボタンで眩しさ・暗さを瞬時に軽減できる上、通話・音楽再生も可能なサングラス「Dusk(ダスク)」が日本にやっ…
「Dusk」はこんな方にオススメ
- サングラスを愛用している
- 状況によって(サングラスの)濃さを変えたいことがある
- 新しいモノ好き
気に入った点
明るさ(暗さ)は実用的
複数の濃さのサングラスを持っているのと同じです。
普通に実用的に使えます。
実際にレンズ越しで見た方が、濃さの強弱の幅が広く感じますが、
外から見ると以下の写真のように濃さが見えます。
上が一番薄い状態で、下が一番濃い状態です。
(レンズの黒さにご注目ください)
重さは感じない
バッテリーを搭載していますが、特に重さは感じません。
実測、34.5gでした。
私が普段かけているメガネが32gですので、ほぼ誤差ですね。
物理ボタンがあるのがGOOD
濃さをコントロールするための、iPhone/Android 専用のアプリがあります。
が、正直、よく行う操作をアプリで・・・というのは、使い勝手が悪いです。(単純に、面倒)
が、そこはしっかりと作られています。
サングラス側に物理ボタンがあり、押すだけで変更することができます。
(4段階の調整)
これがあるのとないのとでは、操作性に雲泥の差があります。
なお、アプリから操作であれば、濃さのより細かな調整が可能です。
色を変えるのもほぼ一瞬
濃さを変えるのは一瞬です。
仕様では、0.1秒で変わる、と示されています。
実測はしておりませんが、タイムラグはなく、レスポンスにストレスを感じることはないでしょう。
結構、音が良い
ハイスペックなスピーカーではないでしょうけど、結構音は良いと感じます。
少なくとも、安物スピーカーのように(最大音量でも)音割れするようなことはありません。
※そこまでの音量が出ない、ということも一因かもしれませんが・・・
ただ、顔に密着しますので、小さな音でも十分です。
耳を塞がないのに音が聞こえる、というのは、少し不思議な感覚です。
なお、音漏れしないわけではありません。
電車などであれば周囲もあまり聞こえないかもしれませんが、そのあたりはマナーを守っていきましょう。
Bluetoothで接続します。
スマホからは、普通のBluetoothスピーカーとして認識されます。
曲のコントロールも可能
グラスの右側にも物理ボタンがついています。
そちらで、(iPhone等で流している音楽の)停止/再生(1回)、次の曲へ(2回)、前の曲へ(3回)、という操作ができます。
AirPodsなどのイヤフォン型と違い、しっかりとテンプル(つる、頭の横にかける部分のこと)を持ちながらボタン操作できるため、使いやすいです。
イヤフォンで微妙な操作って無理ですよね・・・
(ストレスが溜まるので、ほぼ使ったことがありません)
ハンズフリー通話
実は、これが楽かもしれませんね。
スマホと接続させておけば、通話も可能です。
ハンズフリーですし、耳を塞がないので、周囲の状況も感じながら通話することができます。
Siriさんも呼べる
右ボタン長押しで、スマホ標準 音声アシスタントを呼ぶことができます。
ただ、長押ししすぎる(3秒)と電源オフになるので、長押しの具合が難しいかもしれません・・・
(慣れ、だとは思いますが)
ペアリングも楽
一度設定してしまえば、あとは専用ケースから出すだけで自動でスマホとペアリングします。
グラスの右側ボタン長押しでも、ペアリングすることができます。
基本的な機能ですが、使い勝手からすると重要な機能ですね。
バッテリーケースは必須(別売り)
専用のバッテリーケースがあります。
最近はやり?の、バッテリー搭載タイプで、入れておけば充電可能です。
充電も楽、Duskの置き場所にも困らない、と、このバッテリーケースは必需品かと思います。
AirTag専用の収納場所があるのが面白い
バッテリーケースにAirTag専用の収納場所があります。
ココ、マグネットになっていて、写真の向きに装着すると取るのが大変なくらいの力でくっつきます。
白面を表にすると、やや弱いものの、しっかりとくっつきます。(落ちたりはしない力でくっつきます)
Dusk本体も、アプリから探索可能
Apple WatchからiPhoneを探すように、Bluetooth接続範囲であればDuskから音を鳴らすことができます。
アプリから操作します。
残念な点
自分の脂が付く(笑)
Dusk内側に、それなりに自分の脂(テカり)がつきます。
まあ、拭けばよいだけなんですが、ちょっと気になりますね。
一番明るいモードでも、サングラス
これ、使っていて惜しいと思った点です。
一番明るくてもサングラスですので、伊達眼鏡まではいきません。
普段(仕事中など)は紫外線カット用として使い、眩しいときはサングラスモードにする・・・といったことができれば、ユースケースが増える気がします。
自動調節機能がないが・・・
スマートというからには、周りの明るさを感知して濃さが変わる・・・ことができるのかと勝手に思いましたが、そういった機能はありません。
(調光センサーはついていません)
運転中に勝手に変わったら危険、調光し続けるとバッテリーが持たない、など色々と課題がありそうですが。
左ボタンで手軽に変更できますので、本当に自動調節機能が必要かというと微妙ではあります。
サングラス、という特性上
私は普段はメガネユーザーなので、気軽にかけることができません。
(使う時はコンタクトを装着します)
また、メガネはファッションの一部だと思いますので、デザインの好き嫌いがありそうです。
私としては無難なデザインなので、外で使うのにも問題ないですが、今後はそうしたデザイン性が重要になりそうですね。
防水はIPX4
いわゆる「生活防水」レベルです。
軽い雨や手洗いの水しぶき程度なら大丈夫、といったところでしょうか。
プールサイドなどで使用する場合は注意が必要ですね。
ここはもう少し強化して欲しいところです。
充電ケースがそれなりに重い
「充電ケース + Dusk (=持ち運ぶ時)」で、約296gあります。
「iPhone 14 Pro Max + 保護ケース」とほぼ同等の重さとなります。
また、厚みもかなりあるため、カバンの中である程度のスペースが必要です。
※比較的小さめのスマホ「Pixel 6a」との比較です。
総評
私個人としては、初めて手に取るスマートサングラスです。
初めてではありますが、完成度は実用レベルの水準に達していると感じました。
重さはまったく気にならず、それでいて「機能がある」というのは、ガジェット好きの心をくすぐります。
こういったガジェットは多機能な方が楽しいですので、お手に取る際は「スピーカー付きモデル」の選択をオススメします。
価格は、判断が難しいところです。
ブランドもののサングラスと考えると安いですし、ただサングラスの色を変えられるだけと考えると高い気がします。
利用用途がハッキリとしている方であれば、購入する価値のある価格帯だと思います。
好きなメガネフレームに、度付きレンズ(通常色)+サングラスの濃さを変えられる。
将来的にそんな製品になれば、おそらく私はそのレンズを買いますね。
この先の進化も楽しみです!
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