ここ最近、作業ミス系のニュースをよく目にします。
先日も、葛飾区で補助金を過大に支給していたことが発覚しました。
今回は、こうした作業ミスについて考えてみます。
あらまし
葛飾区で実施している「保育所への補助金」を、4年間に渡って過払いしていることが分かりました。
補助金額の算出のために作ったソフト(おそらくExcel)の計算が誤っていたことが原因のようです。
2018年度から使っていたようですが、2022年3月になって別の職員が誤りに気づいたそうです。
※正しい額の2倍近く払っていたという話もあります・・・
さすがにずさん・・・
特にお金に関する計算において、何もチェックしていないというのはありえないですね。
Excel等とは言え、自動化するのはよいでしょう。
しかし、それが正しく稼働しているのか、当然検証は必要でしょう。
10000歩譲って、Excelの処理内容がよく分からないから検証できない、としたとします。
しかし、Excelなど使う必要はなく、ルールに沿った計算式で計算して突合すればよいだけですね。
現実問題、「100%正しいもの」を作ることは難しいかもしれませんが、
それでも、100%に近づける試作はすべきです。
「他も、何もチェックしていないのではないか」と思われてしまっても仕方がないレベルですね・・・
※さらに、受給者側から「計算がおかしいのでは?」と指摘していたにも関わらず、そのまま続けていたという可能性も浮上しています。
もしこれが事実でしたら、組織として何も機能していないに等しいですね、、、
ミスが発生するのは仕方ないです。
しかし、なぜそうなったのか。
その質如何で、組織の質が浮かび上がってきます。
そもそも論
もう一歩踏み込んで、そもそも「なぜ作業を複雑にする必要があるのか」を考えるべきでしょう。
(根深い問題ではありますが、)今回のケースで言うと、なぜそんなに補助金の算定ルールが複雑になるのか、が問題です。
もちろん、そのようになる言い分は色々とあると思います。
しかし、そのための「事務コスト」などを、無視しすぎです。
そうしたコストの必要性は否定しませんが、不毛なアウトプットのためにコストを使うのは無駄以外何者でもありません。
世の中、課題は山積みです。
本当に解決すべき課題にコストが使えるように、一人一人が意識していけるようになっていきたいと感じます。
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