iOSアプリの「端末追跡」が許可制になる時が近づいてきました。
「端末固有のID」を使うことで、「この人」がどのようにアプリを使っているのか、などが提供者側に分かるわけです。
この「端末固有のID」のトラッキングを行うために、iOS14.5(と言われています)から「利用者の同意」が必要になります。
トラッキングする際に、「許可しますか?」というポップアップが出てくるイメージですね。
「位置情報を許可しますか?」といったポップアップをよく目にするかと思いますが、アレです。
すでに、iOSアプリの審査で、対応していないアプリは「非承認」されているようで、まもなくリリースされると言われています。
何が問題?
「端末固有のID」を使わせない、ではなく、「同意をもらってから使いましょうね」というルール変更。
これに、Facebookなどの広告界が猛反発をしております。
このような同意が必要となると、おそらく大半の人が「同意しない」を選択。
トラッキングの精度が落ち、広告のターゲッティングが弱くなり、結果的に効率が落ちる(費用対効果が下がる)ため、広告事業に大きなインパクトがあると考えられるためです。
ニーズに合った広告を受け取ることが悪いこととは思いませんが、そのためにパーソナルな情報が大量に吸い上げられている、と思うととても難しい問題です。
広告を見たくてアプリを利用しているわけではないですからね。
なお、当初はiOS14でリリースされる見込みでしたが、猛反発があったため、リリースが延期されております。
(それがまもなくリリースされるのでは、と言われています。)
検索エンジン(ブラウザ)も、大量のプライバシー情報を収集
さて、話は変わり、もはや必要不可欠と言える検索エンジン。
Google検索やBingといったものですね。
こちらも、プライバシー問題で盛り上がっております。
検索履歴やサイトの使い方など、膨大な情報が吸い上げられています。
そんな中、プライバシーを第一とする検索エンジンもあります。
「DuckDucoGo」が有名です。
最強のGoogle検索には検索精度で劣る感覚はありますが、プライバシーを気にされる方は試していただくのもよいかと思います。
(特に費用はかかりません)
プライバシーと利便性のバランス
プライバシーと利便性は切っても切れない関係です。
よりパーソナルな情報を提供すると、それに対応したサービスを提供できるようになる、というのはご理解できるのではないでしょうか。
コンシェルジュサービスなども、それに近いものでしょうか。
ただし、ITに関して言うと「勝手に吸い上げられている」という感覚が強いのが、問題なのかもしれません。
今後も、プライバシーについてはどんどん問題が出てくるでしょう。
うまく付き合っていく必要があります。
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One more thing
デジタルに対する信頼。
今後、より重要なものとなっていくでしょう。
AIについても、考えていく必要がありますね。
興味深い記事を見つけましたので、ご紹介です。 「ハーバード白熱教室」で有名なマイケル・サンデル氏とFUJITSUが白熱討論した、「AIをどこまで信頼するか?」のイベントレポートです。 [blogcard url=https://ww[…]