「GIGAスクール構想」をご存じでしょうか。
文部科学省が打ち出した構想であり、「GIGA = Global and Innovation Gateway for All」という意味です。
多様な子供たちを「誰一人取り残すことのない、公正に個別最適化された学び」の実現を目指したもので、そのうちの一つの施策に「児童生徒1人1台コンピューター」の実現があります。
そのコンピューターの選定について、「へー」と思うことがございましたのでご紹介いたします。
※しかし、この手の単語(=GIGA)、個人的にはなぜ英語の略語にするのかは謎です・・・(日本人に向けて、なのに)
GIGAスクール構想の実現 標準仕様書
GIGAスクール関連の資料の中に、端末の標準仕様の資料があります。
教育に使うなら基本的に「何でも対応できる」Windowsかと思いきや、
1. Microsoft Windows 端末
2. Google Chrome OS端末
3. iPadOS 端末
の3つが明記されております。
(MacOSはないですね・・・)
Google Chrome OS端末、いわゆるChromebookがラインナップに入っているのは少し驚きでした。
Chromebookって?
GoogleのChormeOSを搭載したコンピューターであり、ノートPCの形をしています。
OSはAndroidに近いでしょうか。
Androidのアプリが利用可能です。
起動が速い、端末は安め。
データはクラウドに格納するのが基本。
少し、尖った製品です。
標準端末選択の現状
各自治体の端末調達の状況によると、Windows端末がトップシェアであるものの、
ChromebookやiPadも2〜3割のシェアを占めそう、という状況のようです。
Chromebookがここまで入り込んでくるのは意外でした。
私自身、Chromebookに触れたことがないため正しく語れませんが、
WindowsPCでできること > Chromebookでできること
のイメージです。
Windowsが標準であるべき、とは言いませんが
もちろん「何のために端末を配布するのか」という目的があり、「それを実現できる選択をしている」ことが大事です。
例えば「ただ使うだけ」であればWindowsよりiPadの方がより多くの人が使えるでしょう。
しかし、いわゆる「コンピューターの仕組みを知る」という目線に立つと、iPadだとほとんど設定がいじれないなど制約が多すぎますので、学習にならないでしょう。
「ファイル管理」の概念もよく分からないのではないでしょうか。
(ハッカーを育てるわけではないでしょうけど・・・)
学習目的を鑑みて、しっかりと端末が選定されていることを願うばかりです。
そもそも、教員の方がITに詳しいわけではないでしょうし、企業のようにIT部門があるわけでもありません。
(ICT活用教育アドバイザー、等は設置されているようですが)
「児童にばらまく=企業が従業員の端末を管理する」と同義の運用がほぼ必要になります。
セキュリティ対策からITリテラシー教育など、まだまだ人手が必要な対応も多いです。
しっかりと、その苦労に合う効果を得ていきたいですね。
(その大変さを認識されているのかどうかも不明ですが・・・)
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One more thing
GIGAスクール構想では「クラウドサービス」を使うことが普通であるように書かれています。
「クラウドにデータを格納する」ことも一般的になってきました。
いつの間にか、GoogleDrive、OneDrive、Dropbox、、、などなど、色々なストレージサービスをお使いではないでしょうか。
それらをまとめて管理できるサービスがございますので、ご紹介いたします。
先日、当サイトでご紹介した「MultCloud」というサービス。 しばらく使用しましたので、サービスレビューいたします。 [sitecard subtitle=関連記事 url=https://gloria.cool/blog/20[…]