【AWS】EC2 インスタンスタイプ変更!しかし、ENA(Elastic Network Adapter)にハマる・・・

当サイトは「KUSANAGI」を利用してサイトを運営しておりますが、実は、推奨環境に満たないスペックで稼働させていました。
おかげさまでアクセスも上昇傾向の状況であり、その影響もあってか、メモリ不足でダウンする頻度が増えてきました。(ヲイ。。。)

自動化(自動復帰)も考えましたが、メモリ不足しているのは明らかであり、さらなるコンテンツ拡充も予定していることから、(諦めて)サーバー増強することにしました。

簡単にできると思いましたが、いつもの通りハマりました。笑

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やりたいこと

AWS EC2のインスタンスタイプを「t2.small」→「t3.medium」に変更(パワーアップ)させる。

変えるだけなら、超簡単

インスタンスタイプの変更だけであれば、超簡単です。

以下は、何も問題が発生しない時の手順です。
通常、以下の手順で対応OKです。

EC2インスタンスを停止

インスタンスタイプを変更

インスタンスの設定 > インスタンスタイプを変更
にて、変更できます。

そして、起動

インスタンスを起動すれば、それで完了です。

しかし、「ENA」が必要だと・・・

Failed to start the instance xxx.
Enhanced networking with the Elastic Network Adapter (ENA) is required for the ‘t3.medium’ instance type.
Ensure that your instance xxx is enabled for ENA.

というエラーが発生し、インスタンスが起動できず・・・

ようするに

今使っているEC2はネットワークインターフェースが古いよ、「t3.medium」を使いたかったら「ENA」にしてね、というお話です。

「え?どうやって?」と、色々調べましたが、結果的に以下の流れで実施することで対応できました。

サポートされている EC2 インスタンスで Elastic Network Adapter (ENA) による拡張ネット…

作業の流れ

インスタンスを起動するために、「t2.small」に戻す

インスタンスが起動できないので、「t2.small」に戻します。
上記のインスタンスタイプ変更手順をもう一度実施するのみです。

最新版にアップデート

EC2にログインし、プログラムを最新化しておきましょう。

# EC2にて
sudo yum update

別環境からENAを有効化

ENAを有効化するためには、該当インスタンスを停止する必要があります。
そのため、別環境(クライアント端末や別EC2)から、AWS CLIを使って設定変更します。

#別環境から実施

#ENAの状態確認
aws ec2 describe-instances --instance-ids 変更したいEC2のインスタンスID --query "Reservations[].Instances[].EnaSupport"
# → ENAが有効化されていないため、false が返ってくるはずです

#ENAの有効化
aws ec2 modify-instance-attribute --instance-id 変更したいEC2のインスタンスID --ena-support

#ENAの状態確認
aws ec2 describe-instances --instance-ids 変更したいEC2のインスタンスID --query "Reservations[].Instances[].EnaSupport"
# → ENAが有効化されたため、true が返ってくるはずです

EC2を起動

問題なく設定できていれば、「t3.medium」に変更後、無事にインスタンスが起動するはずです。

余談

MacからAWS CLIの接続がどうしてもうまくいかず、ドツボにハマりました。

awsコマンドを発行すると、
「An error occurred (AuthFailure) when calling the DescribeInstances operation: AWS was not able to validate the provided access credentials」
というエラーになり、接続できません・・・

最新版にインストールしなおしたり、シークレットキーを再作成したり、と色々と試しましたが、解決できず、でした・・・

仕方がないので、別EC2から今回の作業を実施しました。

サーバーのスペックを柔軟に変更できるのが、クラウド(AWS)の魅力です。
適切に利用していきましょう!

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